オニグモの過去 ページ9
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子供の時
入院中世話してくれた看護師に憧れて
看護師を目指すように
危ないところを助けてくれたヒーローに憧れて
ヒーローを目指すように
だったら
助けてくれたのが敵だったら
敵に、憧れちゃうじゃん
高校生の時、敵が起こした災害に巻き込まれて
私の両親は建物の瓦礫に押し潰されてしまった。
私はひとりで必死にヒーローの助けを呼ぶ。
そしてやって来たある一人のヒーローに
助けてくださいと泣いて縋った。
『お願い、お父さんとお母さんがこの下に…！』
「分かった、少し待ってくれよ！」
これで命は助かるかもしれない
そう祈って、ヒーローが何とかしてくれるのを期待した。
それなのに
現れた凶悪な敵の恐ろしさに
そのヒーローは逃げ出して
情け無い声を上げ、被害者を見捨て逃げ行くそいつを
私は忘れなかった。
死んでいく両親と別れ、死に物狂いで逃げ切った私は
両親の職場先であった公安に引き取られてしまい
ヒーローも目指していない、興味もない人間が
公安の中で過ごすのはあまりにも居心地が悪過ぎて
私たち家族を見捨てたあのヒーローが許せなかった。
公安職員からこっそり"カード"を盗み
ヒーローの情報庫。そこに入り込み男を調べ上げてから
高校を卒業したその日の夜に
私はあのヒーローを見つけ出し、路地裏に引き込んだ。
『どーも。覚えてる？』
「お前！あの時の！」
飲み終わりの男からは酒のにおいが漂う。
酔っているのか、私を見ても何てことない顔して
「その後大丈夫だった？」
軽い口調で聞いてきたその言葉に拳を握りしめる。
『お前のせいで人生ドン底だよ…っ』
「あーそっか、俺あの時逃げちゃったもんなぁ。
いやさ、公安のお偉いさんって知ってたら助けてたよ。
そしたら少しは金と名声が手に入ってたかもなぁ」
この男に会う前は
会ってどうしようかなんて分からなかった
それでも今は
もう後先考えられないくらい
目の前の男が憎くて、憎くて
胸ぐらを掴んで壁に押し付けた。
『なに、ヒーローって助ける人選ぶの？
損得で動いちゃうもんなの？』
「痛って…！悪いか？俺はそうなんだよ」
『お前みたいなクソ野郎…っ、ヒーローなんか辞めろよ！
全部公安に言ってやるから！』
「ッんのくそガキ！」
男は抵抗して今度は私が地面に押し倒される。
馬乗りになられ、身動きを封じられ
伸びてきた手は首にかけられた。
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sana＊(プロフ) - 沼さん» 長い間お待たせしてすみませんなんとか早めに更新できるよう頑張ります！！🥺🥺 (10月25日 12時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 姫さん» ほんっっとうにすみませんなんとか時間作って続き更新しますね😭😭🙏 (10月25日 12時) (レス) @page23 id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
沼 - 続きが気になります……！！ (10月4日 4時) (レス) @page23 id: 6b30814409 (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - えぇー！どうなっちゃうの？最近更新ないけど大丈夫ですか？無理せず頑張ってください！！ (9月17日 14時) (レス) @page23 id: 803f158600 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁあああありがとうございます！😭💖更新頑張ります！😭💪 (2022年11月21日 10時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2022年6月14日 18時
