恥ずかしい兄 ページ10
落ちつきないな
…ほんとに
昼ちゃんと食べなかったから
いまになって腹が減るんですよ。
そんなに店中見回してパンを物色するなんて
…僕が恥ずかしいんだよ…
「ユノくんお腹すいてるの？ならこれ。
試作品のパンだけどこっちきて食べなさいね。」
「いや！おじさん…そんな
こら！ユノヒョンがいやしいから！
少しくらい我慢しないか！」
「え？…」
「仕事帰りでお腹もすくよね？
ほら、これ食べなさいね。」
「おじさん…ヒョンなんか甘やかしてはダメです。
少しは我慢も覚えさせないと…」
「なんだよ！僕いやしくないだから！
Aちゃんいないなーって思って探してただけだからね！」
「A？Aなら部屋にいるから
呼んでこようか？ちょっと待っててね。」
あ、おじさん…すいません。
「ヒョン！おじさんは仕事中なんですよ？！
余計な手間かけさせて！」
「ごめん…え、いやでも…お土産渡すんだよね？
チャンミンだってAちゃんに用が…」
…たしかに…
あれは直接渡さないと意味がないな…なら…
「…ヒョン。今回はグッジョブです。」
「？…」
久しぶりに会う悪友に…なかなかいいお土産を思いつきましたよ。僕達の再会にぴったりです。
どんな反応するか…楽しみだ…
ただ…おじさんに迷惑がかからないか
少し心配ですが…
缶に入ってるから大丈夫だろう
開けさえしなきゃ…こぼれないし…
缶の周りの表示を見せるだけで充分だ。
「おまたせ。今降りてくるって。
ユノくんには会ったけどチャンミンくんはまだだったね。久しぶりだし…もうお店閉めちゃおうかな？
中でお茶でも飲もうか。」
「いや、それは…おじさん…」
「はい！それがいいです！」
「ヒョン！黙りなさい！おじさんの迷惑になるだろ！まだお店の仕事が終わってないんだぞ！」
「いいよいいよ。パンもほとんどないし。
残りは君たちが持って帰りなさい。あげるから。
いつも買ってくれてるからね。」
「ダメです！ならせめてお金を払いますから…」
「ありがとうおじさん。チャンミンも最近パン大好きみたいだから嬉しいよな！」
…この馬鹿…連れて来るんじゃなかった…
恥ずかしいことこの上ないですよ！
「あ、降りてきた…チャンミンくん、Aだよ。A、挨拶なさい。チャンミンくんが来てくれたから。」
お？…来ましたか？
ほんとに久しぶりだから、まずは挨拶だな。
例の物はその後で…
「お久しぶりです。チャンミンさん」
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月6日 17時
