やはりか ページ5
ギリギリだな
間に合った。
早朝便に乗れば余裕があったんだが…
ソナの機嫌があまり良くなかったからな
…時計じゃ誤魔化せなかったか…
「すいません。ユノはもう来てますか？」
「チャンミンさん、お疲れ様です。
ユノさん…あぁ……たしか…さっき…」
来てるんですね。
なら、そのうち見つか…
「チャンミンー！チャンミン！！
おかえり！おかえりー！！楽しかった？！」
見つかりましたね…
「ただいま…でかい声出さないでも聞こえます。
…楽しかったと言えば…楽しかったですが。」
「よかったな！僕何回も電話したんだけどね
繋がんなくてさー。チャンミンの電話壊れてんじゃないの？買い替えたほうがいいよ。」
「そうですか。電波の受信が悪かったのかもしれませんね。」
無視されたとは思わないんですね。
「なんか用があったんですか？」
「あるよー！あったよ！もうね、びっくりだよ！
Aちゃんと会ったんだよ！」
…いや、あんたに会いに行くように頼んだのは僕ですよね…会ったのは知ってるよ…
「…はい。彼女、お元気でしたか？」
「元気だけどね！それより大変なんだよ！
Aちゃんが凄い事になってた！
最初見た時、僕、わからなかったんだ！
凄い事になってたから！」
なんだ？凄い事？
「怪我でもしてたんですか？…」
「元気だよ。めちゃくちゃ元気そう。」
なら何が…凄い…
まさか…
ああ…
やはりか…やはりそうですか…
かわいそうに…
「そうなんですか…凄い事に…」
「うん。僕、わかんなかったよ…あんなに変わってたらわかるわけないよ…」
そんなに…
…昔は痩せの大食いだったんだが…
…年には勝てないんですね…
アラサーだと代謝も落ちるでしょうし
…そんなに
面影もなくなるくらいに
デブに…
…そうか…予想はしていましたよ。
あんなに意地汚く食べてたらいつかは
マツ◯デラックスみたいになるんじゃないかと…
…いや…大丈夫…僕は友人を見た目で差別するような人間ではありませんから。
たとえ、マツ◯になっても
懐かしい旧友を捨てたりはしません。
むしろ女性として意識しなくていいかもしれない。
昔から中身は男だったからな。
「チャンミンも驚くと思うよ…
あれはAちゃんには見えない…」
ユノヒョン…そこまで言わなくても
かわいそうじゃないですか…
いくらデブデブでも
懐かしい僕の友達なんですよ？
「ユノヒョン。人は見た目ではありません。」
「そうだけど…」
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月6日 17時
