お土産 ページ4
…ん？
…着信履歴
20件？…全部ユノヒョン
…なんだ？何かやらかしたのか？
…
《オッパ？…どうしたの？》
《いや、別に。…それよりごめんね。今回も
すぐ戻らないといけなくて…》
《平気。近いうちに私も日本に行く予定があるの。
…オッパの日本の家に泊まってもいい？》
…え、それは…困る。
ユノヒョンもいるし…
それに…日本で僕等はわりと顔が知られてるし
万が一、写真にでもとられたら…
《…どうかな…ヒョンがなんて言うか…
…ホテルの方が気が楽だと思うよ。》
《……嫌なの？…》
《嫌じゃないけど、ユノヒョンにも聞いてみないと
僕だけの家じゃないからね。》
《…じゃあ聞いてみて。…》
嫌か、と聞かれて嫌だ、とは言えないだろ。
…こういうめんどくさいのは苦手なんだよ。
いつも聞き分けがいのに、
…押しが強いなんてめずらしいな…
やっぱり最近会ってなかったからか？
ソナは素直だしかわいいから…
わりと長く付き合っていけそうだったんだけど
僕の仕事柄…理解してくれないと困る事がいろいろあるし…そのあたりは飲み込んでくれてるものだと
思ってたんだけどな…
《あぁ…プレゼントがあるんだ。
ソナ、時計欲しがってただろ？》
《え！買ってくれたの？！嬉しい！》
《はい。これ。》
よかった。なんとかこれで誤魔化せるな。
買っておいて正解だよ。
《綺麗！…ねえ見て似合ってる？》
《いいね。ソナはなんでも似合うよ。》
《嬉しい！これ高いんでしょ？
すごく嬉しい！ありがとう！》
そりゃ凄く嬉しいだろうね。
結構高くついたんだから、喜んでくれなきゃね。
しばらくはこれで機嫌良くしてくれよ。
あまりめんどくさい事は言わないで…
《オッパ、喉かわいてない？
ビール持ってくるね！》
《ありがとう。》
……あ、まただ…
ユノヒョンから電話だよ…
…まったく…空気読めよな…
僕がソナといる事を知ってるはずだろ…
何やらかしたのか知らないけど
無視しよう。
仕事がらみならマネヒョンから連絡があるだろうし
どうせ大した用じゃないだろ。
…ヒョン、ちゃんと手土産持っていったのかな…
忘れてたりして…
で、
「チャンミンー…お土産持っていくの忘れちゃったよー…失礼だったかなー…」
とか…
ありえるな…
そのくらいの用なら…無視しても平気だな。
…あ、土産…
何か面白い物買って来いって言ってたが…
…
あ！いいのがあるな…
あれにしよう！
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月6日 17時
