誰ですか？！ ページ3
わ、21時。
…まずいな
撮影押しちゃたからな…
20時には行けるって連絡しちゃったし…
待たせてるかな…
結局、お土産も買ってないし。
急いでタクシーに乗ったから…
「あ…その角でとめてください。」
…いるかな…
久しぶりだな…元気にしてたのかな？
なんかちょっと緊張するな…
深呼吸して、扉を開け…
「…こんばんは…」
「お！ユノくん！こんばんは！」
「ごめんなさい、おじさん。遅くなっちゃって…
待たせてましたか？」
「いいよいいよ！忙しいのにわざわざ来てくれてありがとうございます。Aも喜んでますよ。」
…Aちゃん…は…あれ？…
どこ？…
「あのー…Aちゃんは？」
「今、ジュースを買いに…あ、」
カラン…と音がして扉が開いた。
あ、お客さんか……
ん？僕、マスクも帽子もかぶってないな…
大丈夫かな…大丈夫だよな…
「おかえり！ユノくん来たよ！」
おかえり？え？どこ？
…あれ？どこ？いないんだけど？
「お久しぶりです。…」
…
…だれ？…
「忙しい中わざわざ来てくれたんだよ。
よかったなぁA…懐かしいだろう？」
おじさん？…Aちゃんどこ？…
「…あの、ユノさん…申し訳ありませんでした。
父がよけいな事を話て…お呼びしたりして…」
父…
…
お父さん？…
「え……Aちゃん？！
Aちゃんなの？！」
「はい…A…ですが…」
「うそぉ！！Aちゃん？！嘘！
え？！違う！なんか全然違う！！」
「……その…すいません…」
違う！え？！そうなの？！
この人がAちゃんなの？！
なんかまったく違うんだけど！
こんな感じじゃなかったよ？！
「もう9年くらいかな？会ってないからねぇ
大人になったでしょう、うちの子。」
大人になったとかそんな問題なの？！
…いや…そうだよな…9年会わないとこんな事もあるんだろうな…
「ユノさんはおかわりないですね。
すぐ、わかりましたよ。」
…ってやっぱ変わりすぎじゃない？！
こんなお姉さんじゃなかったよ？！
「そりゃあユノくんはテレビで見てるから
すぐわかるよー。」
「そうか…そうね。シンガポールのテレビでも
見た事ありますよ。ご活躍ですからね。」
…ほんとにAちゃん？…
それに…
「ユノくん、ジュースでも飲む？
今、入れてくるからね。」
「…はい。」
…それに…すごく…
チャンミン…
デブどころか…
Aちゃん…
もの凄い美人だよ…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月6日 17時
