あれ？ ページ12
話がない…
昔の話…
どう話せと…この人に？この美人に？
僕にケーキくれなかったな、とか
怒るとすぐ叩いたり蹴ったりしてくれたな、とか
言えない…
…美人がこんなに嫌だった事は初めてですよ…
「韓国と日本を行ったり来たりなんですよね？
人気者も大変ですね。」
当たり障りない話…しかもさりげなく僕等を持ち上げてるし…上出来すぎますね…
…嫌だ…そんなの違うでしょう…
「は？アイドル？調子に乗ってんじゃないの？」でしょ？…「背が高いだけでたいしてかっこよくもないくせに。偉そうにしてんじゃないわよ。」でしょ？…僕を褒めるなんて…違うじゃないですか…
いたたまれません…
「大変だけど楽しいよ。好きな仕事だから。」
ユノヒョンは平気なんですか？…
こんな牙をもがれた豹みたいな…僕はひたすら悲しいですよ…
「最近は韓国より日本での仕事が…あ、そうだ！
チャンミン、お土産！Aちゃんにお土産あるんだよな。渡さなきゃ！」
え…
「いや…あれは…」
「こっちの袋だよな…はい、Aちゃん。
チャンミンからのお土産。Aちゃんにって選んだみたいだから。」
ああ！！ちょっと！
勝手に渡さないでくださいよ！
それはまずい！！だめだ！！
「え…ありがとうございます…すいません…
気を使っていただいて…」
ああ！だめです！！
「何かな？…」
ああああああぁぁぁ！！
「……缶？…。
……イヤァぁああああ！！！！」
あああああ！！
「いやぁ！！！虫？！虫！！」
「虫？…って…ポンテギ？！
チャンミン！！！
おまえ何考えてるんだ！！」
「だめ…だめ…私、むし…無理…いや……」
「え？虫？…あーチャンミンくんAが虫苦手なの覚えてたんだねー。ははは！
いたずらされちゃったねA！」
「おまえ！こんな物買ってきて嫌がらせのつもりか！なんて事するんだ！！」
面白いと思ったんですよ！
虫が大嫌いなの覚えてたからちょっとからかってやるつもりだったんです！
まさかこんな変わり果てた姿になってるとは思っても見なかったんですよ！
わかってたらこんな真似しなかった…
「………むし…」
「ごめんね！Aちゃん！チャンミンの事は後で僕が叱っておくから！ほんとにごめん！」
「……信じられない…最低…
…相変わらずろくでもない馬鹿ね！！」
…え…
「ちょっとは成長したのかと思ったらこんな頭の悪い事して！チャンミンってほんとにクズだね！」
あれ？…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月6日 17時
