ブスのままが良かった ページ11
…
…
「紅茶がいいよね。
ユノくんコーヒーだめだったから。」
「おじさん、僕コーヒー飲めるようになりました！
もう飲めるから大丈夫。」
「そうかぁ…大人になったんだねぇ。」
…
…
「チャンミンくん？チャンミンくんは何がいいの？
コーヒー？紅茶？」
…は！
「…僕はどちらでも…はい。」
「A、ならコーヒー入れてくれる？」
「はい。ちょっと待っててくださいね。」
…なんだこれは…
…誰だこれは…
これがAさん？…
いや…僕は認めませんよ…こんな事あるわけないですから…こんな事…
おかしい…こんなのおかしい…ありえない…
僕の友達が…僕の大事な友達が…
こんな事になるなんて…
こんな人、僕の友達じゃないですよ…
こんなの…こんなの…
ただの美人じゃないですか？！！
いや…ただのじゃない…そうめったにいないレベルの美人です…かなり…もの凄い美人…
どこがデブなんだ！
ユノヒョン！話が違うじゃないですか！
もの凄い事になってるって言ってましたよね！
もの凄い…ああ…そうか…たしかに…もの凄い事だよ…こんなの魔法ですよ…カエルの王子様ですよ…
…ありえない…おかしい…こんなはずじゃ…
整形ですか？！整形ですよね？！
整形だと言ってくれ！
その方が気が楽だよ！！
何故だ…あのブスが…なんでこうなる…
あの大食いブスがこうなるはずないだろ…
なんでだ！なんでブスのままでいてくれなかったんだよ！あれはあれで結構可愛かったんだよ！愛嬌あったし！実は嫌いじゃなかったんだよあの顔！
「どうぞ。ミルクとお砂糖はいりますか？」
…しかもガサツじゃない…
なんか悲しくなってきました…
「僕いらない。このまま飲めるから。」
…ヒョン…嘘はいけません…ほんとはブラック苦手じゃないですか…何かっこつけてるんだ…
ああ…ユノヒョンがかっこつけたがるくらいの美人になってるなんて…わかりますけどね…わかるけど
僕は悲しいですよ…こんな別人になりはてて…
「チャンミンさんはいらないんですか？」
チャンミンさん…チャンミンさんですか…
さん、なんて…昔は絶対言いませんでしたよ…
「チャンミン！」って偉そうに呼んでたじゃないですか…なにもかもが違う…
「チャンミンさん？」
「あ、僕もこのままいただきます…」
「A、チャンミンくんの隣に座ったら？
久しぶりに話も弾むだろうから。」
え…いや…
「じゃあ、隣に失礼しますね。」
…何を話せばいいのか…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月6日 17時
