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嫌な事は流そうページ2

来たの？

…

何か買ったのかな？

「チャンミン、パン買ってた？」

「買ってない。…たぶん、お父さんに会いに来た。
…お父さん買い物に行ってていないから。
チャンミン、お父さんいないから帰ったんじゃないかな…」

おじさんに？

…何でだろ…

「久しぶり。ユノくん…最近来てなかったからさ。
チャンミンは良く来るんだけどね。」

「あー……うん…久しぶり…」

「…チャンミンだけだよ。相変わらず来てくれるの
みんな来なくなっちゃったね…」

…そうだね…

僕は来てなかったし…

みんなは…もう…いないから…

「たまには来てね。お父さん寂しがってるから。」

「うん…そうだね…」

「……引っ越したんだよね。…この前、挨拶に来た。しばらくこっちには来れないからって。
…あんまり詳しくは聞いてないけど…」

挨拶…

そっか…

「ユノくんとチャンミンはまだいるよね？
…引っ越ししないよね？…」

「うん……」

わからないけど…いつまでいるのか…

「……ちょっと待ってて。」

…？…うん…

…詳しく知らない…ってどこまで
聞いてるんだろう…あまり…知られたくはないな…

楽しい話じゃないし…

それに…

「おまたせ、はい！これあげる！」

「何？…あ、いい匂い…」

「サークルで作ったの。石鹸。綺麗でしょ？
手作り石鹸。肌に優しいからつかってみて。」

「ありがとう…ほんとだ綺麗な色だね。」

「ユノくんお風呂大好きなんでしょ？
チャンミンが言ってたよ。毎日、長風呂してるって
大声で歌まで歌ってるんだって？」

「え！嘘！そんな話したの？！」

恥ずかしいな！やめてよ変な話するの！！

「いいじゃん。私も歌うたったりするよ。
お風呂だと響いてうまく歌えるんだよねー。
気持ちいいよね！お風呂で歌うの。」

「う、うん…」

「ユノくんも最近疲れてるんじゃない？
…いろいろあるかもしれないけど…
お風呂っていいらしいよ！風水？的な？」

「風水？」

「なんとかコパ？っておじさんが言ってた！
嫌な気分の時とか辛い時はお風呂がいいんだって！
なんかね、悪い事も洗い流してくれるんだって！」

「へー。」

「だから、これつかってユノくんの嫌な事とか全部泡で流しちゃったらいいよ。二個あるから沢山流せるよ！ね？大丈夫だよ！」

「…ありがとう……」

……ありがとう…

なんか凄く嬉しいよ…

「ガンガンつかってね！」

「わかった！ガンガンつかう！」

元気ださなきゃ…そうだよ

僕頑張ってみるよ。