懐かしい風景 ページ4
ロケ撮影終了
あとは
スタジオで…
「あの、今から移動ですか？」
「はい、あー…でもスタジオ撮影は15時ですね…
スタッフは片付けがありますし…
お二人は移動していただいて…14時ごろにスタジオに来てもらえれば…」
「好きにしていいと…休憩できますか？」
「はい。思ったより早くすみましたから。」
やった！…あと、三時間か。
寝てもいいし…久しぶりに外で食事をしてもいい。
とりあえず一旦、スタジオの近くまで戻るか…
「チャンミン…ここ…見覚えあるよな…」
「…え？…」
「撮影中は…
気がつかなかったけど…ここって……」
「あ……」
…僕達が昔住んでいたマンションの…
「……あれじゃないかな？…ほら。」
ヒョンが指指した方向には
僕達が住んでいたマンションが見えた。
「あれですね…」
「だよね……」
久しぶりだな…この辺り。
…実は前に一度だけ…1人で来てみた事があった。
けどもう何年もこの辺りには…
「懐かしいね。」
「……。」
懐かしい…はい。懐かしいです。
…前に来た時はいろんな事が頭をよぎって懐かしさより他のよくわからない感情が湧いて…
今は…
「春だね〜。桜咲いてるし！」
「はい…」
「ちょっと散歩したくない？
撮影終わったし。少しくらいは時間あるかもだよ。
午後から…だよね？残りは。」
「…2、3時間、休憩がとれるみたいです。」
「そうなの？なら散歩しようかな。
チャンミンも行かない？」
「そうですね…たまには…」
「春だからね〜。行こう。春だから。」
そうだな…春だから…
昔を懐かしんでもいいんじゃないですか…
いろんな事があったけど、楽しい事も沢山あった。
…たまには郷愁に浸ってもいいじゃないか…
「マネヒョンに…って
どこいったんだ？あれ？…」
「ほんとだ、いませんね。さては…サボりましたか
最近たまにいなくなりますからね…」
こんなに早くロケ撮影が終わるとは思わなかったんだろうな…あいつめ…あとで文句を言ってやる…
「いないならしかたないな…行こう。」
「ええ。マネヒョンが悪い。少し心配させてやりましょう。あのおっさんを。」
「うん。慌てて電話してくるぞ。
面白そうだ。一回くらいは無視してやろうか？
どうせ何回もかけてくるだろうし。」
ユノヒュンは楽しそうに笑った。
僕も少し楽しい気分になってきた。
「桜の下の道歩こう。ヒラヒラしてて
綺麗だなあ…」
なんだかイライラが消えてきますね。
…春はいいな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月4日 16時
