理想が高い ページ11
ああ…また
もういいよ…もう
僕が我慢すればいいんだ…
うん…何もないよりはマシ
それにチャンミンが…
「清々しい朝ですね。おはようございます！」
こんなに機嫌がいいんだから…
「今日はフルーツジュースがありますよ。
僕が作ったんですよぉ。美味しいですよ！」
うん…ジュースまで作ってくれてるんだし…
「イチゴを入れるかまよいましたが…朝食がイチゴサンドですからね…かぶるとまたユノヒョンが飽きただなんだと言いかねないし…」
イチゴは大好きだしね…美味しそうだよね…
でも…パンなんだよね…
「わざわざソナに電話して作り方を聞いたんだから感謝してくださいね。」
「ソナ？…あー…チャンミンの彼女ね。
料理が得意なんだっけ？」
「まぁわりと…苦手ではない方かと。」
一度ちらっと見た事はあるんだけど
よく知らないんだよな
チャンミン案外秘密主義だから
「ソナさん元気にしてるの？
チャンミンいなくて寂しがってるだろ。」
「仕事ですからね。そこは…理解してますよ。」
「ふうん…チャンミンが羨ましいよ。
僕も彼女が欲しいかも…」
「作ればいいんじゃないですか？」
「簡単に言うよね。…」
「はい。選り好みしないなら簡単でしょ？
ユノヒョンそこそこモテるんだし。」
「そうでもない……」
「理想が高すぎるんじゃないですか。
ある程度の妥協は必要ですよ。」
理想ね…言い出したりキリがないから
「美人でスタイルもよくて女らしくて性格もいい…
そんな人いやしませんよ。」
「僕そんな事思ってないよ？
まぁ…優しい人なら…」
「嘘だな。ヒョンはチョン・ジヒョンが好みじゃないですか。かなり美人ですよあの人。」
「いや！好きな女優さんが理想ってわけじゃないよね！それは違うでしょ！まさかそんな高望みはしてないよ！」
「どうですかね。ユノヒョン美人好きだから。」
チャンミンに言われたくないんだけど…
「…一緒にいて楽しい人なら…それが一番いいし…
僕が好きになった人が僕の事好きならそれだけでいいと思うけど…」
「はい。それ。それが一番難しい。ユノヒョンはやはり理想が高いんですよ。」
「なんでよ？！」
「最初からお互い好き同士なんてそんなのあるわけないです。そんな事言ってるからなかなか恋人ができないんですよ。」
「いやそれは違うよね！じゃあチャンミンはたいして好きでもない人と付き合えるのか？」
「好みのタイプなら。」
え？そんなもんなのか？！
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月4日 16時
