言えない… ページ22
…なんだよそれ
てっきり…
いや僕悪くないよな…チャンミンの話がおかしかったんだよ…。「僕がそんな事するはずないじゃないか！ユノヒョンは僕をケダモノとでも思ってるのか！恥をしりなさい！」ってさ…
だいたい説明が
わかりにくいんだよ…たいていが自分の都合のいいように話するし…
妄想癖があるしさー…かってに想像してその気になって…
なんだよ…付き合ってないんじゃないか
それにアレもまだ全然…
普通の友達と変わらないじゃない。
…ん？
…あれ？普通の友達…普通の友達だよなこれ…
…Aちゃんてチャンミンの事好きなんじゃなかったっけ？…
…だってチャンミンがそんな事を…
！チャンミンが言ってた！そうだよチャンミンが言ってただけだよ！Aちゃんが言ったわけじゃないよ！
「ユノヒョン！急いでください！時間がありません！明日の朝の番組の録画撮りです！」
「うん…あの…チャンミン…」
「車、裏にもう来てます。急いで行かないとその次の現場に遅れてしまいます。今でも少し押してるくらいだから。」
「あのさチャンミン…」
「プロモーションも大事な仕事ですよね！
かなりCMも打ってますし、Aさんも見てるはずだから気を引き締めて頑張ります！」
言えない…
言えないよ…Aちゃんはチャンミンのこと
友達としてみてるんじゃないか、とか…
好きとか付き合う以前の問題じゃないのか、とか
「あ、ユノヒョン荷物持ちますよ。それ重いでしょう？僕、荷物マネヒョンが持って行ってくれたから
手があいてます。１つ持ちますよ。」
「え…いやだいじょうぶ」
「ほら、遠慮しないで。」
チャンミンの目が…なんかキラキラしてるんだけど
…久しぶりに尊敬の眼差しを向けられてる気が…
「今日はありがとうございます。たしかにユノヒョンの言う通りでした。」
やめて…なんか…
「今後もよろしくお願いします。仕事でも
プライベートでも…おかしな事があれば注意してください。ありがとうございます。」
あー！言わなきゃ！言わなきゃだけど！
言えないよ…こんなキラキラしてるのに…
…言えない…かわいそうすぎる
どうしようどうしよう…
なんとかAちゃんにチャンミンを好きになってもらわなきゃ…
でもどうやって？
チャンミンはたしかにイケメンだし
頭もいいし、黙ってたら凄くいい感じなんだけど
癖が強いんだよ…
僕だって慣れるまでかなり苦労したんだよ…
どうしたらいい？…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年1月5日 23時
