？ズル…？ 1 ページ20
「ヒョーン！」
「な、何？」
「助けてください！」
何？…なんなの…助けてって
ダンス？出来てるけど…なにを…
「先程…Aさんに電話したんです…」
「あ！やっぱり！トイレ行くとか言ってなかなか帰らないからおかしいと思ってたんだよ！」
「…彼女が話を聞いてくれません。」
「え？…はなし…チャンミンAちゃんと喧嘩したの？」
付き合いはじめてすぐ喧嘩？…ダメじゃん…
なんか気がついたら付き合ってるし、なんかもう
大人の関係？にもなってるみたいだし…僕よくわかんないんだけど…
「喧嘩？！まさか！そんな事ありえませんよ！」
「あ、違うの？なら何よ…」
「自分で買ったチケットで入るって…僕が用意する関係者席は嫌だって…」
「なんで？」
「わかりませんよ！ズルは嫌だって！いくら頼んでも聞いてくれないんです！」
んー？…ズル？…なんで？
「しかもチケットの席はへたしたら天井席です！
僕が見えないじゃないですか！」
「モニターあるから見えるんじゃない？」
「違う！僕がです！
僕が彼女の事を見れないじゃないですか！」
あー…なるほど日本語って難しいな
「あれじゃない？チケット代がもったいないだからじゃない？僕達のチケット高いだからねー。」
「はい？チケット代？！」
「無駄にしたくないんじゃないかな？高いだから」
「そんな！チケット代のために断られたとかありえないでしょ！チケット代？そんなもの僕が払ってやりますよ！」
「別にいいじゃない。本人がそっちがいいなら。
関係者席って案外見にくいらしいよ？」
「知ってます！機材だらけで見にくい事は！」
…ならなんでよ…Aちゃんが普通に見たいって言ってるならそれでよくないか？
「困るんです…僕の計画が段取り悪くなる…」
「計画？」
「いや、今は教えません…当日に…ユノヒョンにも協力してもらいますから。」
嫌な予感しかしない…
でもさー、関係者席ってスポンサーさんとか
芸能人の方とかもくるし
逆に気詰まりなんじゃない？
「チャンミン、Aちゃんは関係者席じゃない方がいいかもしれない。」
「なんで？！」
「うーん…芸能人来るし…会社の偉い人も来たりするしさ…いつ来るの？何処？」
「あ…東京ドーム…ツアー初日です。」
「初日ならいろんな人くるよ？彼女知り合いもいないし大変じゃないかな…意地悪…はされないと思うけど…あの席って独特な雰囲気あるよね…気を使って楽しめないかもだよ？」
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年1月5日 23時
