来月からどうしよう ページ17
CDも聞いて歌もだいたい覚えてるしDVDも見たし大丈夫だよね。あ、赤いやつ持ってない…あれっているんだよね！どうしよう…あ、グッズ売り場にあるのか…なら当日買えばいいのね。
「こら、A！早くオーダー行きな！
お客さんまってんだよ！」
「はい！」
仕事しなきゃ！…最近、宇野くんは怒らないけど
おにいちゃんうるさいんだよね…
「おまたせいたしました。」
「アイスティーと…ケーキってどんなのですか？
何種類あります？」
「三種ですが、今ケーキをお持ちしますね。
おすきなのがあれば選んでいただいて…じゃあケーキセットでよろしいですか？」
「はい。お願いします。」
ケーキ、ケーキっと…
「A、ケーキはおれが持っていくから
アイスティー用意しといて。」
「うん。ありがとう。」
アイスティー…あ、もうできてる…
宇野くんも地獄耳だからなぁ…ありがたいけど…
「はい。Aさん。ちょっとうかがいたいんですが…杉浦さんは最近来てないですね。」
「恵美ちゃん？あー…来月からお仕事決まっちゃったから…その準備しなくちゃなんで…シフト減らしてるんですよ…残念だけど…」
「そうなんですか？…それは…困りますね。
宏さんも来月には学校に戻られるようですし…」
ほんとだよー…バイト雇わないとお休みとれないし
宇野くんと2人でなんて…息がつまる…
「恵美ちゃんいないと寂しいし…」
「寂しいとかどうでもいいですが僕の負担が大きくなります。…これじゃいつまでたっても会社に…」
「会社？」
「なんでもありません。早くアイスティー持っていってください。」
なによ…自分が声かけてきたくせに！
やっぱりこんな人と2人でなんてやって行けない！
おにいちゃんはうっとおしいけどいてくれないと私がいじめられちゃう…
「おれが行くからいいよ。A、奥のテーブル拭いてきて。後、宇野くん休憩行ってきて。ゆっくりでいいからあっちに連絡してきたら？」
「あ、すいません。
じゃあそうさせていただきます。」
宇野くん…おにいちゃんにはやたら低姿勢…
オーナーは私なんだけど…
「おにいちゃーん…来月なんだけどね…」
「来月？」
「学校かえっちゃうの？やっぱり…」
「…あぁ研究室はじまるから…」
「…そうだよね…」
バイト募集しなきゃな…すぐ見つかるといいけど
「…なに…おにいちゃん帰ったら寂しいんだ…
なら素直に寂しいから行かないでって
言えばいいのに。」
まぁ寂しいかも…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年1月5日 23時
