帰りたい ページ12
あぁ太陽が黄色い
10時だよ…
僕としたことが…NG連発で…
申し訳ない…もっとメンタルを鍛えなければ…
今日に限って次の仕事が午後からに変更…一旦家に帰れるなんて…う…行きたい…会いに行きたい…
いや無理…いまの気分じゃ無理だ…
しばらく行けないって言ったし…それに
彼女からの誘いをすげなくことわってしまったし。
家に帰って寝るしか…ああなんか泣けてきそう…
「ついたぞ。後で迎えに来るからシャワーでも浴びて少しは寝れるだろう。」
「うん。マネヒョンも休んでね。ほらチャンミン降りて。家についたよ。」
足が重い…嬉しいはずの我が家なのに…
「鍵は…あーチャンミン鍵出して僕のかばんぐちゃぐちゃでどこにあるかわかんないから。」
…いつもの事すらめんどくさい…
「カードキーなら僕のサイフに入ってます…ヒョン出して開けてください。」
「うんわかった。…暗証番号ってすぐ忘れちゃうもんね…意味ないよなーあれ。」
いや、忘れないですよ。忘れるのはあんたぐらいです…と、突っ込みたいけど…もうその気力すら…
なんかもう全部嫌だ…ああもう韓国に帰りたい…
韓国ならこんなに仕事仕事って追い立てられないし
すべての事に余裕をもって行動できるのに…
「チャンミンもなんか食べる？…あれ？なんもないや…ラーメンくらいしか…チャンミンーラーメン作ってよ。お腹減っちゃった。」
「もう韓国に帰りたい…疲れた…」
「なに？韓国？今は無理だよツアー終わらなきゃ帰れないから。それよりラーメン作ってく…」
「韓国なら…朝からでも屋台がありますよ…あたたかいものがすぐ食べれます…食堂だって朝早くからやってますよ…出前のチキンだって…」
「日本もお店開いてるよ？コンビニもあるし。」
「日本で食堂に入る暇なんてありますか？…仕事ばっかりで…1番近いコンビニは改装中だし…」
「改装終わってたよ。さっき車から見えた。
もー…なんかくらいよね。そんなに韓国料理が恋しいの？ほんとにチャンミンて食べる事ばっかりだよね。韓国料理が食べたいから帰りたいとか…」
「そんな事は言ってない。…ただ韓国なら僕が朝からヒョンのためにラーメンなんか作らなくてもいいって話です…」
「あ…なら…僕自分で作るから…」
「やめなさい。キッチンを掃除するのは誰ですか。
朝から大掃除なんてしたくない…僕が作ります」
結局僕が…
嫌だ嫌だ嫌だ…
なんか今日はもうなにもかもが嫌だ…
「あんまり辛くしないでねー」
…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年1月5日 23時
