青い花-2-【轟焦凍】 (ページ16)

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Aside

そして、ついにやってきました！！

文化祭！！

AM9:45

私は同じクラスの不和真綿ちゃんと、ある場所に来ていた

体育館である

10時から1年A組の歌とダンスが始まる

「うう、私が緊張してきた…」

「大丈夫？あのイケメン幼馴染くんのクラスだよね？」

「そう…あと私が飼ってる猛犬の…」

「猛犬…？？」

チラ、と横を見ると焦凍が待機をしていたので、不和ちゃんにちょっと行ってくると言い、焦凍の元へ

「…お、来てたのか」

「当たり前じゃん！焦凍の企画！焦凍のクラス！焦凍の晴れ舞台！！」

「…俺は踊らねぇけどな」

「エエッ！踊らんの！？」

「言わなかったか？俺は演出だ」

「裏方さんかぁ、イケメンなのに」

人も多くなり、ざわざわと騒がしくなってきた

私の声があまり聞こえないのか、焦凍は距離を詰めてくる

「また、背高くなったね！」

焦凍はまた背が伸びたような気がする

高校生だし伸び盛りのようだ

昔は私よりも小さくて可愛かったのになぁ

焦凍は静かに微笑んだ

こりゃ、モテるわ…

裏方でよかったかもしれない

なんとなくそう思った

「…じゃあ、俺行かねぇと」

「うん！がんばって！」

そうファイティングポーズを見せると、焦凍はそれに応えるかのように私の頭をポンポンと撫でた

「へ」

なにが起きたのか

頭を整理しようとする間に焦凍はA組のみんなの元へ行ってしまった

「…なに、あれは…」