青い花【轟焦凍】 (ページ36)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:3,741 hit

36 ページ36

.

私たちは警察の事情聴取を受け、帰宅できたのは夜22時頃だった

「ありがとう…2人とも」

そう言って2人を抱きしめた

「うるせェな！！テメェもなにあっさり捕まってんだよ雑魚が！！」

「アイツの個性は厄介だ…1対1じゃどうにもできねぇ…お前も固まってたろ」

焦凍の言葉に「うるせェ！！固まってねぇ！！」と反論する勝己、いや、キミ固まってたで

「いや、ほんと…2人が来てくれなかったらと思うと本当恐ろしいわ…間に合ってくれてありがとう…」

「「間に合ってねぇだろ」」

2人は珍しくハモった

「テメェが殴られてる時点で、間に合ってねぇんだわ！！クソが！！殺すぞ！！」

怒りがおさまらないのか、両手を爆発させまくる勝己

「大丈夫か…痛ぇだろ…」

と髪をよけて処置された額を見つめる焦凍

「大丈夫だよ、大丈夫…2人のおかげで、大丈夫」

そう言ってまた2人を抱きしめた

精一杯のありがとうを込めて

「ところでなんで私が襲われてるのわかったの？」

2年の寮で起きたことだし、勝己も別れたあとだった

私も突然すぎて驚いたくらいには唐突に起きた事件だった

「オメェを送ったあとすれ違ったんだよ、あのクソ野郎と…練習中もずっと気配を感じてた。すれ違ったときヤベェ顔してたから後から気になってよ」

「その後たまたま、俺と爆豪が出くわして爆豪の様子がおかしかったから事情を聞いて2Aの寮に向かった」

「そしたら、寮には誰もいねぇし上から怒鳴り声は聞こえるしで俺の爆破で上に上がって声のする部屋を爆破してみたらテメェがいたって訳だ」

確信もないのに爆破する、そんな猪突猛進な感じが勝己っぽかった

そして、私はあることを思い出した

「今日、寝るとこどうしよう」

「「あ」」