青い花【轟焦凍】 (ページ27)

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Aside

翌日

学祭で使う物の買い出しのために外出許可申請書を提出するべく職員室にやってきた

コンコンコン

「失礼しまーす」

ガラッ

昼休みだからか、あいにく職員室に担任のセメントス先生はいなかった

「A、職員室になにか用か？」

背後から声をかけられ、振り向くと相澤先生がいた

「あ、こんにちは相澤先生」

「こんにちは」

相澤先生は去年の1年生…つまり私の学年の1クラス分を除籍処分にした

ちょっぴり苦手意識がある

そして今は焦凍と勝己の担任の先生

「学祭の買い出しのために外出許可をいただきたくて、申請書書いたんですけど…セメントス先生いらっしゃらなくて…」

「ああ、じゃあ俺があとで渡しておこう」

「あ、ありがとうございます」

相澤先生に届け出を渡し、職員室を出ようと踵を返すと相澤先生の声により引き止められた

「そういえば、うちのクラスの爆豪と轟の練習に付き合ってくれているらしいな」

体育館の利用許可をもらうためにいつも届け出を出しているので大体の先生はそのことを知ってるようだった

「ああ…はい、そうです」

「珍しいな、お前弟子とか断ってたろ」

実は1年生が入学してすぐに塩崎茨さんに弟子にしてくれみたいなことを言われていた(植物系の個性で似ているため)

もちろん彼女のことはよく知らないし、何回か断ると諦めてくれたようだった

「焦凍は幼馴染ですから断る理由もないですし、勝己は毎日毎日しつこいしうるさいしでみんなに迷惑かかるから、練習見てあげるしか解決方法ないと思ったんですよ…根負けしました…」

相澤先生は笑っていた

「2人とも仮免落ちたときは絶望したろ」

「いや…今年度最高に爆笑しましたよ…まさか落ちるとは思ってなかったんで、面白すぎました」

「フッ、まあお前のおかげで良い方に成長してるよ、ありがとなA」

苦手意識のあった相澤先生だけど、話してみると意外と普通な人だった

勝己が誘拐されたときの謝罪会見も見たけど勝己のことをちゃんと見てくれているとわかったし、きっと除籍の件もしっかりとした考えがあってのことなんだろうな

「…相澤先生、これからも焦凍と勝己をよろしくお願いしますね！…あ、あと申請書も！よろしくお願いします！」

「おー」

私は失礼します、と言って職員室を出てお昼ご飯を食べるべく食堂に向かった