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爆豪勝己誘拐事件を受けて、雄英高校は全寮制を開始した
家庭訪問…もちろん私の家に来ても私以外いないので承諾書を海外から送ってもらった
そして入寮の日
寮は各クラスごとである
一度各教室に集まり、軽くホームルームを行ってから入寮
いつも通り階段前で焦凍と「じゃ、また」と別れの挨拶を交わしたときにもう1人の気配を感じて、私たちは振り返った
そこにはイヤホンをしながら歩く勝己
「…お、おぉ！勝己！お、おはよう！」
「おう」
勝己はそれだけ言って焦凍を睨み、すぐにフイっと目を逸らしてズカズカと大股で教室に向かって行った
あれからは夏休みで会わなかったし、連絡もしていなかったのでいまいちどう接していいのかわからない
「爆豪となんかあったのか？」
不意に焦凍に聞かれた
焦凍が睨まれたのに！？
と言いたかったが、焦凍は思い当たる節はないのだろう
「いやまあ……あ、いや…！なにもないよ！」
「…そうか、何かあったら言えよ」
うう…焦凍絶対怪しんでる…
そういう目をしているぅ…
ごめんなさい焦凍…
私たちは再び「またね」と手を振りそれぞれの教室へ向かった
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作者名：shiro | 作成日時：2020年4月8日 12時
