青い花【轟焦凍】 (ページ15)

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「エッッッッ」

「ンだよ、テメェからやっといて何驚いてんだよ」

いや、食べると思ってなかったし、指に唇当たったし、なんか…心臓がドコドコ鳴り始めたんですけど

唇…柔らかかった…

そんな私をよそに「ビターでも甘ェな、チッ」と舌打ちしている勝己

「お前さ…」

落ち着きを取り戻して私は私の勉強をしていた頃、不意に勝己が口を開いた

勝己の方を見ると勝己はこっちを見ずに勉強しながら話した

「あのクソ舐めプとはただの幼馴染みなのかよ」

「ただの幼馴染み…？とは？」

幼馴染みは幼馴染み、それ以上でもそれ以下でもない…質問の意図がわからなかった

「…好きとか思ったことねェのかよ」

「エッッッッ！？」

な、何この子

私相手に恋話！？！？！？

なんで！？！？

「い、いやそりゃ焦凍は可愛いしイケメンだしかっこいいし優しいし最高の幼馴染みだけど姉弟のように毎日一緒だったからそういうのはあんまり考えたことないかもしれない何？私に恋愛相談？なにか悩みでもあるのかい？爆豪少年よ」

「動揺して急に饒舌になるなよクソ隠キャが」

「ひぃっ！」

でもそのあと、勝己は「そうか」と呟いただけでその話の続きはしなかった

なんだったのだろうか

でも、この疑問が解けるまでにあまり時間はかからなかった