青い花【轟焦凍】 (ページ14)

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事の発端はいつもどおり練習をしていたときのことだった

期末テストの話になり、2年がどういう勉強をしているのか気になると言われた

そもそも勝己も2年になったら習う事だし、1年のことを終わらせてからやるべきだと話したものの「教えろ、俺の家に来い」と強引に連れてこられた

いやまずキミ頭いいし要領良くこなしちゃうタイプなんだから自分で勉強しても余裕でしょ

そんなことを言っても聞いてくれないのはわかっていた

「親はいねェから安心しろ」

いや、いねェから安心できないんだわ！！

とツッコミたかったが、やめといた

「んで、なにを教えてほしいの？」

「ノート貸せ」

「あ、はい」

ノートをペラペラとめくり内容を確認する勝己

これならわざわざお宅訪問せずにノート貸すだけで良かったんじゃないのかな

まあ来てしまったものはしょうがない

…あれ、勝己っていっつも眉間に皺寄って怖い顔してるけど意外とかっこいい顔してるんじゃ…？

あれ、制服や体操服だと着痩せするタイプなのかな…タンクトップだとめっちゃがっしりして見える…意外と筋肉があって全体的に…

って、

やめろおおおおお！！！！

勝己に男を感じるんじゃなあああい！！！！

だめだ、集中できん…

いやそもそも轟家以外の男の子の部屋に入るの初めてだから緊張するし、いや、もう、なんか

意識するなっていう方が無理じゃないか？？？？

「ンだよ！！さっきからうぜェな！！！人が集中して勉強してるっつーのによォ！！！勝手にジタバタしやがって動きがうるせェ！！テメェはゴキブリか！？殺すぞクソが！！！！」

「ひぃ！ごめんなさいぃ！」

だめだ、もう勝己のこと見ちゃダメだ

お菓子食べよう

糖分摂取しよう

「…ん、これ美味しい…！」

小袋に分けられたバウムクーヘン。スイートチョコ、ホワイトチョコ、ビターチョコがそれぞれコーティングされていてどれも美味しい

「よくそんなクソ甘ったるいの食えるな」

「甘いもの好き～」

勝己も食べる？と言い、ビターチョコのかかったバウムクーヘンをあーんってした

いらねえよクソモブ女！！殺すぞ！！と言われるかと思っていたのに予想は見事に外れ、彼はそのままパクリと食べた

そう、つまり、彼はあーんされた

そう、爆豪勝己があーんされた

(大事なことなので2回言いました)