No.137 ページ37
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｢俺の個性は至って簡単！金属を操る！人の大きさぐらいまでだがな！｣
｢操って何になんの！！｣
｢操るってのはな、何も動かすだけじゃないんだぜ！！｣
10秒もしないうちに一掃したヴィラン達が持っていた銃器がふよふよ浮いて藍瀬の元に集まってきた。藍瀬はそれを、ぐにゃりと変形させて掻き集め、何と一つの武器を作り上げてしまった。
｢変形させる｣
｢そうだ。それとな“死神”さんよ、俺の得意技は体術じゃねえんだ｣
藍瀬が作り上げたのは、ライフルだった。AWM。｢個性｣が誕生する前の時代からイギリス軍が制式採用しているボトルアクションライフルを改良し、北極圏の気候にも耐えうる最高峰の頑丈さを誇る正しく最強のライフルだ。多くのライフルで使用出来る.338ラプアマグナム弾を主に用い、これまで個性など存在しなかった時代に生身の人間が、何度も長距離狙撃を成功させてきた。
銃火器類の原材料は殆どがクロムモリブデン鋼だ。原材料が同じなら新しい銃も作りやすいだろうと思うが。
そんな事よりも。
｢藍瀬、スナイパーだったんだ｣
｢ああ。ジョージアの
Aが目を見開く。その内にも藍瀬はスコープやらの調整を終えて、屋上の縁に立った。
今更ながら、ヘリのゴツさとライフルの細さに目眩がした。
｢は？そんな不安定な場所と姿勢でヘリのどこ狙うの？｣
｢幾ら装甲が硬くとも、羽さえもげば勝手に墜落するだろ｣
｢は！？この高さから真下のヘリのプロペラ結合部を狙うつもり！？無理に決まってるでしょ！だってアンタの個性は、｣
｢A｣
やけに落ち着いた声だった。
藍瀬はライフルを構えた。数十m下で旋回するヘリをスコープ越しに眺める。
｢個性なんか使わなくても、
いやそれ、ナガンに対して失礼じゃね？
Aの声とAWMの狙撃音は、プロペラの音に巻き込まれて消えた。
キラリと光った小さな何かが見えなくなった瞬間、ヘリのプロペラの結合部が爆発した。妙な音と煙を上げて、ヘリが見当違いな方向に飛んでいく。向こう2kmは深い森が広がる辺鄙な土地だ。例えどこかに墜落しても、民間人に被害が出る事はないだろう。
ヘリが操縦不能になるのを、Aは呆然と眺めた。
｢･･････アンタ、超凄腕だな。マジで尊敬するわ｣
｢どうも｣
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エリンギ(サブ垢)(プロフ) - rayさん» コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい申し訳ないです。生きがいと言って頂けて光栄です！ (2022年10月8日 22時) (
レス) id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
エリンギ(サブ垢)(プロフ) - あんころさん» コメントありがとうございます。最近ハマっている海外ドラマの影響で夢主の口調が若干アメリカナイズされてきていますが、どうかご容赦を(汗) (2022年10月8日 22時) (レス) @page29 id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気見しました！夢主ちゃんの口調とか生き方とか、先生達との関係とか、すっごい好きです！！更新応援してます😍 (2022年10月5日 2時) (レス) @page28 id: 9e178210e2 (このIDを非表示/違反報告)
ray(プロフ) - 生きがいが更新されていて嬉しい (2022年9月17日 18時) (レス) id: 79de0296fb (このIDを非表示/違反報告)
鈴木 - 初心者生さん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただいてとても光栄です。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2022年6月25日 20時) (レス) id: a6f881356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリンギ(サブ垢) | 作成日時：2022年6月22日 22時
