No.127 ページ27
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｢昼ご飯食べなかったらしいな｣
｢何であんたが知ってんだよ｣
｢ランチラッシュに聞いたに決まってんだろう｣
｢最悪｣
｢最悪はこっちの台詞だ。そんなんじゃいつまで経っても小学生に勘違いされるぞ｣
｢クッソ･･････｣
相澤の部屋に帰宅し、出された課題を取り敢えず開いて努力の姿勢を現場保全した後、テレビをつけてニュースを見ていたら、八時くらいに相澤が帰宅してきた。随分早いなと思ったが、夜からまたヒーロー活動でもするのだろう。
全くご苦労な事だ。
｢で、どうだった？｣
｢可愛い生徒達に聞かなかった？最悪だったよ。緑谷と上鳴は訳分かんないし、全員私の事腫れ物扱いだし｣
｢お前が余計な事言ったんだろう｣
｢大正解。何かしでかしたら殺してねって言った｣
｢そんな事言われてはい分かりましたって頷く奴は普通いない｣
｢それを先に言えよ｣
｢で、勉強の方は？｣
｢何にも分からなかったが？特に物理。計算してんだよなあれ。式に出てきた文字全部アルファベットとギリシア語だったぞ。気ィ狂ってんだろ｣
｢俺も物理は苦手だったから気持ちは分かる。だが物理よりまずは英語と数学だ｣
そう言うと、相澤は鞄からドサドサとプリントを吐き出した。余りの量に、あんたはマジシャンか何かかとツッコミたくなったが、それすらも馬鹿馬鹿しくて口を閉ざした。
｢取り敢えず、英語は一からやり直しだ｣
｢正気か？｣
｢至ってな｣
大きなため息をこれ見よがしについたら、溜め息をつきたいのはこっちの方だと睨まれた。
｢いいかA、意味が分からなくても板書だけは写せよ｣
｢はいはい｣
｢それと、気は合わないかもしれないが、クラスの連中とも仲良くやれ｣
｢あっちが微妙な態度取るんじゃん｣
｢それはお前が関わるなというオーラを出してるからだ｣
｢あっそ？じゃあ関わんなくていいじゃん｣
｢A｣
相澤はAの頭をぽんぽん叩いた。
｢友達ってのはな、自分の知らない所で支えになってたりするもんだ。今は俺の言う事に納得がいかなくても、せめてクラスの奴らと関わりなさい。悪い奴らじゃないから｣
｢分かってるよそんな事。･･････だからやりづらいんだろ｣
あの義爛ですら、損得抜きで関わる事はなかった。
｢まあ、Aのペースでいいよ｣
相澤の言葉に、微妙な顔で頷いた。
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エリンギ(サブ垢)(プロフ) - rayさん» コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい申し訳ないです。生きがいと言って頂けて光栄です！ (2022年10月8日 22時) (
レス) id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
エリンギ(サブ垢)(プロフ) - あんころさん» コメントありがとうございます。最近ハマっている海外ドラマの影響で夢主の口調が若干アメリカナイズされてきていますが、どうかご容赦を(汗) (2022年10月8日 22時) (レス) @page29 id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気見しました！夢主ちゃんの口調とか生き方とか、先生達との関係とか、すっごい好きです！！更新応援してます😍 (2022年10月5日 2時) (レス) @page28 id: 9e178210e2 (このIDを非表示/違反報告)
ray(プロフ) - 生きがいが更新されていて嬉しい (2022年9月17日 18時) (レス) id: 79de0296fb (このIDを非表示/違反報告)
鈴木 - 初心者生さん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただいてとても光栄です。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2022年6月25日 20時) (レス) id: a6f881356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリンギ(サブ垢) | 作成日時：2022年6月22日 22時
