No.114 ページ14
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｢やあ、初めまして。僕の名前は根津。この雄英高校で校長を務めているものさ！｣
｢･･････どーも。校長サマ。私の自己紹介は必要ないだろうな？｣
｢うーん、噂に聞いていた通り鋭い瞳だ！君の賢さが伝わってくるのさ！｣
ノックを四回して校長室に入ると、大きな机の先のオフィスチェア腰掛ける一匹の鼠･･････いや、人間がいた。
愛らしい見た目をしているが、全くもって油断ならない目をしている。今まで何度も智謀で窮地を逃れてきた人間特有の、場馴れした落ち着きを持つ目だ。相澤やホークスのそれも、根津の目付きに近い。
にこやかに挨拶をされ、鼻で笑う。校長の机に歩み寄るAに対し、相澤は一切を静観するつもりなのか、扉の前で腕を組んで立ち止まった。
丁度いい。Aはニィッと口角を引き上げた。
｢なあ、私はあんたに一つ聞きたい事があったんだ｣
｢僕に答えられる事ならなんでも聞くのさ｣
バアン！銃声の様な音が響き渡った。
Aが机を片手で叩いた音だった。
｢どんな手を使って私を雄英に引き摺り込んだ｣
根津は瞬きもせず、にこやかに座ったままだ。
｢我々雄英高校は多くのヒーローを輩出する日本最高峰のヒーロー育成学校。君の様な優秀な生徒をみすみす見逃していては、日本の治安維持の第一線で活躍する偉大なヒーローを育て上げてきた先達に顔が立たない｣
｢ハッ。それはそれは、随分とご都合のいい方便だな。私の身柄は第一級の秘匿取り扱いになっていたはずだ。見た目で勘違いしているんだったらお生憎。アメリカだったら懲役三百年は下らねえ一級殺人の犯罪者だ｣
｢お互い見た目で苦労している様なのさ｣
チッと鋭い舌打ちをした。Aは何度も修羅場を乗り越えてきたが、それは魂が震える様な命のやり取りの中の事。所作や言動、表情、視線、瞬きの回数。そういった、相手の心理を読み取って情報戦の舵を先取する技術はまだ拙い。完全に根津の独壇場だった。
｢星風A君｣
｢名字で呼ぶな。知ってんだろ｣
｢すまない、A君。君を怒らせようとした訳じゃないのさ｣
｢じゃあ何だ。気味が悪ィんだよ、あんた｣
｢なら聞くのさ。A君、君は自分が世間に及ぼす影響力を理解しているのかい？｣
｢･･････影響力だと？｣
根津は理性的な光を瞳に宿した。
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エリンギ(サブ垢)(プロフ) - rayさん» コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい申し訳ないです。生きがいと言って頂けて光栄です！ (2022年10月8日 22時) (
レス) id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
エリンギ(サブ垢)(プロフ) - あんころさん» コメントありがとうございます。最近ハマっている海外ドラマの影響で夢主の口調が若干アメリカナイズされてきていますが、どうかご容赦を(汗) (2022年10月8日 22時) (レス) @page29 id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気見しました！夢主ちゃんの口調とか生き方とか、先生達との関係とか、すっごい好きです！！更新応援してます😍 (2022年10月5日 2時) (レス) @page28 id: 9e178210e2 (このIDを非表示/違反報告)
ray(プロフ) - 生きがいが更新されていて嬉しい (2022年9月17日 18時) (レス) id: 79de0296fb (このIDを非表示/違反報告)
鈴木 - 初心者生さん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただいてとても光栄です。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2022年6月25日 20時) (レス) id: a6f881356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリンギ(サブ垢) | 作成日時：2022年6月22日 22時
