秀才の妹88 ページ48
「これはまた…無茶したねぇ。
この火傷、治癒じゃ治りきらないよ。体力もかなり削られてる…この状態で治そうとすれば、あんた死ぬよ。
…しばらくは全身包帯グルグルだろうね。」
「相澤先生の二の舞になってしまった。無念…」
「笑い事じゃないさね！」
少しでも明るく振舞おうとふざけてみたが、すぐに怒られてしまった。
まあ仕方がない。
「それと、腕の火傷…しっかりと跡が付くかもしれないよ。
…まったく、嫁入り前の女の子が体に火傷跡を付けるなんて…。」
「いやぁ、いざとなれば独身で頑張ってくんで…」
「馬鹿かいあんたは！」
また怒られてしまった。
もちろんリカバリーガールも本気で怒っているわけじゃない。
なんとかリカバリーガールの機嫌を…
--ｶﾞﾗｯ
リカバリーガールに媚び?を売ろうと口を開いた瞬間、救護室の扉が開き、相澤先生がやってきた。
「A、火傷大丈夫か。」
「大丈夫じゃないです。」
「あんたとお揃いさ。ペアルックだよ、喜びな。」
「…俺はもう治るぞ。」
…てことは、
「私ぼっちですか。」
「そういうことだ。」
「相澤先生は味方だと思ってました。」
「なんのだ。」
もう相澤先生なんて知らないです…、といつもよりもふざけてみた。
が、誰一人として私のノリに乗ってくれた人はいない。
むしろ、同情の目…というか。
私の嫌いな目で見てた気がする。
「な、なんですか…？負けたことについてですか？
それなら大丈夫です。お兄ちゃん相手ですし。」
「…いや、俺はそろそろ戻る。お大事にな」
それだけ言い残し、相澤先生はすぐに出ていってしまった。
そんなに、悲惨な戦いだったのか。
同情の目を向けられるほど、醜い戦いだったのか。
「…………相澤先生も酷いですね！
私は全然平気なのに!!…まあ体はまだ動かないですけど。」
せめて明るくいなくては、と振る舞うが、心の中は真っ黒だった。
それを見透かしているのか、リカバリーガールは
"少し休みなさい"といい、ベッドのカーテンを閉めて行ってしまった。
そういえば…
誰も、来てくれないのね。
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どこかのラブライバー♀(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます。ありがとうございます、励みになります！更新遅くて申し訳ないです…!!頑張りますので、暖かい目で見守っていてください…！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品いつと楽しく拝見させてもらってます！更新楽しみにして待ってますね！ (2018年5月23日 19時) (レス) id: 357ba3e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - 8800さん» コメントありがとうございます。早く読みたいと言って下さり、凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年5月11日 22時) (レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
8800 - 更新頑張ってー！早く続き読みたいですー！ (2018年5月10日 20時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのラブライバー♀ | 作成日時：2018年5月7日 0時
