秀才の妹81 ページ38
「私もこれと戦うのか…。」
「これって…あはは…。」
この戦いを見る限り、きっとお兄ちゃんは私に近付いてこない。
私の個性は、相手に触れないと直接的なダメージを与えられないからだ。
1度触れれば、重症を負わすことだって可能だ。
それをさせてくれるかは別として。
「触れなきゃ発動できねぇ麗日の"個性"。
あの反射神経にはちょっと分が悪いぞ…。」
…私とお茶子ちゃんの個性、少しだけ似ているのかも知れないな。
タイプとかは全然違うけど。触れなきゃいけない…って所とか。
その後も、容赦のない爆破がお茶子ちゃんを何度も襲った。
見ているだけで痛々しく、時折目を背けた。
「休むことなく突撃を続けるが…これは…。」
「おい!!それでもヒーロー志望かよ！
そんだけ実力差あるなら、早く場外にでも放り出せよ!!
女の子いたぶって遊んでんじゃねーよ!!」
…。
まあ、確かに傍からみたらいたぶってるようにしか見えないだろう。
でも、お兄ちゃんだってお茶子ちゃんだって、本気でやってるんだ。
…何も知らないのに、言わないでほしい。
お兄ちゃんを馬鹿にさせるのは、私だって腹立たしい。
「1部から…ブーイングが！
しかし正直俺もそう思…わあ肘っ!!
何
な、なんだ今の。
「今、遊んでるっつったのプロか？何年目だ？
シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ。
帰って転職サイトでも見てろ。」
「相澤先生…!?」
「ここまで上がってきた相手の力を認めてるから、警戒してんだろう。
本気で勝とうとしてるからこそ、手加減も油断も出来ねえんだろが。」
……同じこと考えてた。
じゃなくて…。
お茶子ちゃんが震える体を動かし、指をぴとっとつける姿が見えた。
なんだ…？
そう思った瞬間、目の前に大量の石が落ちてきた。
「流星群ー!!!」
…!!
お兄ちゃんの爆破を利用してステージを壊して…その石…というか瓦礫を浮かせて武器に…。
これなら…勝てるかも…。
--BOOM!!!
「うわっ!!?」
お、お兄ちゃん…一撃で今のを…。
私のお兄ちゃん、こんなに凄かったんだ…。
どうしよう、勝てる気…全くしない。
棄権したい、でもそんなこと出来ない。
逃げたい、でもそんなことしたくない。
微かに体を震えているのがわかった。
「ぅ…やっば…。これが武者震いってやつ…？」
「会心の爆撃!!
麗日の秘策を堂々______正面突破!!」
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どこかのラブライバー♀(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます。ありがとうございます、励みになります！更新遅くて申し訳ないです…!!頑張りますので、暖かい目で見守っていてください…！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品いつと楽しく拝見させてもらってます！更新楽しみにして待ってますね！ (2018年5月23日 19時) (レス) id: 357ba3e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - 8800さん» コメントありがとうございます。早く読みたいと言って下さり、凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年5月11日 22時) (レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
8800 - 更新頑張ってー！早く続き読みたいですー！ (2018年5月10日 20時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのラブライバー♀ | 作成日時：2018年5月7日 0時
