秀才の妹80 ページ37
…へんなことばかり、考えてしまった。
試合前だってのに。
一旦忘れよう、心の整理を付けないと。
お兄ちゃんに負けてしまう。
…そういえば、何処まで試合は進んだんだろう。
そろそろステージを見に行こう______
そう思い観客席に向かうと、大きな歓声と実況が聞こえてきた。
「中学からちょっとした有名人!!
堅気の顔じゃねえ!!
ヒーロー科、爆豪勝己!!
対…
俺こっち応援したい!!
ヒーロー科、麗日お茶子!」
お兄ちゃん出てる…、てことは…。
次の次…か？
お兄ちゃんの体力の負担を考えて、ワンクッション開けてから試合を行うと言っていた。
ので、多分次の次だ。
というかモニターに書いてあった。…うん、合ってる。
ならまだ大丈夫だろう。
空いていればいいな…と微かな希望を抱きながら、
先程私が座っていた席の方まで向かうと、
きちんと私の席が空いていた。
「わざわざ開けてくれてたんだ…。
ありがとう、2人とも。」
「あっ!!おかえりAちゃん!!
次は麗日さんとかっちゃんだよ、ほら座って!!」
「えっ、う、うん!!」
何故か慌て気味の出久くんに、戸惑うことしか出来ない。
気持ちはわからなくないが…。
「そういえば…先程言っていた爆豪くん対策とは何だったんだい？」
「爆豪くん対策…？なにそれ…。」
「ん！本当、たいしたことじゃないけど…。
かっちゃんは強い…！本気の近接戦闘はほとんど隙無しで、動くほど強力になってく"個性"だ。
空中移動があるけど…とにかく浮かしちゃえば主導権を握れる。
だから…。」
「START！」
STARTの合図と共に、お茶子ちゃんは真っ直ぐお兄ちゃんのほうへ飛び出していった。
少し危ない気が…って、あぁそっか。
とりあえず触れちゃえば浮かせられるんだったね。
「事故でも触れられたら浮かされる！
間合いは詰められたくないハズ！
だからかっちゃん的には…」
回避ではなく、迎撃を選ぶ。
お兄ちゃんはいつもの癖なのか、右の大振りで爆破を起こそうとした。
それを知っていたのか、お茶子ちゃんは避けようとするが…
--BOOM!!!
モロ直撃。
そして再び煙幕の中からお茶子ちゃんが…、
そう思ったが、どうやらダミーのようだ。
後ろへ回っていくお茶子ちゃんが一瞬だけ見えた。
背後に回った隙に触れる…アイデアは凄いが、お兄ちゃんの反応速度がそれを上回った。
2度目の爆破にお茶子ちゃんはまた飛ばされる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます。ありがとうございます、励みになります！更新遅くて申し訳ないです…!!頑張りますので、暖かい目で見守っていてください…！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品いつと楽しく拝見させてもらってます！更新楽しみにして待ってますね！ (2018年5月23日 19時) (レス) id: 357ba3e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - 8800さん» コメントありがとうございます。早く読みたいと言って下さり、凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年5月11日 22時) (レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
8800 - 更新頑張ってー！早く続き読みたいですー！ (2018年5月10日 20時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どこかのラブライバー♀ | 作成日時：2018年5月7日 0時
