秀才の妹78 ページ34
…なんてカッコつけて見たはいいが、
暇を潰す物もない。
暇を一緒に潰してくれる友人もいない…さてどうする。
試合を見てもいいが、あんなカッコつけて出ていったのに、速攻戻ってきて1人で試合見てるとか恥ずかしくて正直できない。
まあ見つからなければいい話なんだけど。
でて来てしまったものは仕方がない、何処か行こう。
そうだなぁ…あ、涼しいところへ行きたい。
それなら…保健室?
……リカバリーガールの所へ行くか。
ぼちぼちと1人フラフラと歩き、保健室へ着いた。
「失礼します…。」
「おや、怪我かい？
試合にはまだ出てないようだけど。」
「涼しいところに着たくて、試合前なんでリラックスも兼ねて来ました。」
「ここは休憩所じゃないよ、まったく。
少しだけだよ。」
「はーい。」
なんだかんだ優しいリカバリーガール、
近所のおばあちゃん…ではないか。
自分のおばあちゃんみたいな安心感がある。
悩みとかも、聞いてくれるのかな。
「リカバリーガール…その、相談があるんですけど。」
「ん？なんだい？」
「詳しい説明は省いて…まあ簡単に話すと…。
えーっと…。
私、ずっと人の下にいるんです。い、いきなり意味わかんないですよね、すみません。
それで…まあ、この試合で、私の上にいるお兄ちゃんに当たりました。
これに勝てば、私は上にいけるって…思って、
凄く嬉しかった。わくわくしてた。でも…。
体育祭に参加してるうちに、下にいたと思ってた人が上にいて、横にいた人が上に登ってて…。
上にいた人も、どんどん遠ざかっている気がして、全員、私を置いて消えてしまうんじゃないかって。
…説明下手ですけど、伝わりました…？」
「大丈夫、伝わったよ。
…そうだねぇ。
思ったことを まず言うと…自意識過剰なんじゃかいか…って思ったよ。
いい意味でも、悪い意味でもね。」
「自意識過剰…ですか。
字面だけ見たらいい気分はしませんけど…。」
どんな答えが来るのかとドキドキしていたが、
自意識過剰と来るとは思わなかった。
言われたこともなかったし、自分で自覚したこともなかった。
「…自分が下にいる、上にいる兄、横にいた人…。
全部勘違いなことだってあるんだよ。わかるかい？」
「……。」
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どこかのラブライバー♀(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます。ありがとうございます、励みになります！更新遅くて申し訳ないです…!!頑張りますので、暖かい目で見守っていてください…！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品いつと楽しく拝見させてもらってます！更新楽しみにして待ってますね！ (2018年5月23日 19時) (レス) id: 357ba3e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - 8800さん» コメントありがとうございます。早く読みたいと言って下さり、凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年5月11日 22時) (レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
8800 - 更新頑張ってー！早く続き読みたいですー！ (2018年5月10日 20時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのラブライバー♀ | 作成日時：2018年5月7日 0時
