秀才の妹66 ページ22
いきなり私の個性と相性の合わないものが来てしまった。
障害物の内容によっては、ここで落ちることもありえる…
が、体力と速さなら自信がある。
何せ鍛えていたから。
だからそこで差をつけられれば…まだ可能性も無くはない。
「計11クラスでの総当たりレースよ！コースはこのスタジアムの外周約4km！
我が校は自由さがうり文句！ウフフフ…コースさえ守れば、
何をしたって構わないわ！
さあさあ位置につきまくりなさい…」
スタート位置に置かれた信号のようなものの色が
ぱっぱと変わっていく
そして
「スタート!!」
始まった…!!
早速走り出そうと思ったのだが、皆がいっせいに走り出したせいで
入口が詰まっていた。
「こ、これじゃ進めない…。」
オロオロと後ろで戸惑っていると、
--ﾊﾟｷﾊﾟｷｯ
突然足元が凍った。
ど、どうしよう…動けない…。
みんなも動けないみたいだ。
…あ、そうだ。
「靴脱いで…個性使っちゃえば…」
--ｼｭｳｳ…
「溶けた…!!そんでもってまた履いて…!!」
今しかない、と靴を履き直し
再び走り出す。
固まって動けない人たちを横目に、スルスルと間を通り
道を進んでいく。
どうやらさっきの個性は轟くんのものだったらしい。
前の戦闘訓練では保健室に行っていたので見れなかったのだ。
「轟のウラのウラをかいてやったぜ、ざまあねえってんだ！
くらえオイラの必殺…」
オイオイ、何をしでかすんだ…
そう思っていたのだが、峰田くんの必殺技？は仮想敵によって阻止された。
これが次の障害…。
「さぁいきなり障害物だ!!まずは手始め…
第1関門、ロボ・インフェルノ!!」
たしかに強い…けど！
私の個性なら、倒せる。
進んでいたみんなの足は止まり、どうしよう…と動揺の声などが聞こえてきた。
そんな人達を尻目に、私は誰よりも早く駆け出した。
「前のじゃ…だから…そうしよう。」
頭の中で作戦をまとめながら、個性を発動させ走って近付いていく。
試験の時は、溶かしてくっつけて…を繰り返していたのだが
全て0Pの大きい仮想敵となるとそれが難しい。
ので、この際なので登ってしまおうと思う。
「おいしょっと…!!!」
手のひらを熱くさせ、梅雨ちゃんのぺたぺたとくっつく手のように
私も登っていく。
動いているので、油断をすればすぐに飛ばされそうだが
そこは気合いだ。
よいしょよいしょと登り、いつの間にやら0Pの山を超えていた。
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どこかのラブライバー♀(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます。ありがとうございます、励みになります！更新遅くて申し訳ないです…!!頑張りますので、暖かい目で見守っていてください…！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品いつと楽しく拝見させてもらってます！更新楽しみにして待ってますね！ (2018年5月23日 19時) (レス) id: 357ba3e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - 8800さん» コメントありがとうございます。早く読みたいと言って下さり、凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年5月11日 22時) (レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
8800 - 更新頑張ってー！早く続き読みたいですー！ (2018年5月10日 20時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのラブライバー♀ | 作成日時：2018年5月7日 0時
