秀才の妹44 ページ47
「ひっ…!!」
あの個性…なんなんだ…。
相澤先生は敵を殴り、バッと後ろに下がり
ボロボロになった腕を庇いながら再び戦い始めた。
「ところでヒーロー。
…本命は俺じゃない。」
「え……」
ぐしゃっと、生々しい音が耳に入ってきた。
そして目の前には
黒い化け物に体を押さえつけられ
腕が、ありもしない方向に折れ曲がっている相澤先生の姿があった。
「対平和の象徴、改人"脳無"」
ベキベキと聞いているだけで気持ち悪くなるような
音が聞こえる。
脳無とやらが、相澤先生の腕を強く握りしめ
骨を折っていた。
…私は、どうすればいいんだろう。
動くべき、なのか。
でも、あんな…敵とヒーローか、揺れ動いてしまったやつが動いていいのか？
そんなこと言ってられないのはわかる、けど
私の…個性じゃ…
--- 俺が力を貸せば、お前はさらに強い個性を手に入れることだって出来るんだよ…---
こんな状況なのに、敵の言葉を思い出してしまった。
…きっと私は、本当に迷っているのかもしれない。
「"個性"を消せる、素敵だけどなんでことはないね。
圧倒的な力の前では、つまり
ただの"無個性"だもの。」
そしてまた脳無は、相澤先生の左手を潰した。
「ぐぁ…!!」
ガタガタと体が震えていた。
何がヒーローになりたいだ、何がヒーロー志望だ。
ここから動くことさえ、恐怖で出来ないじゃないか。
何かと理由をつけて雄英に入学したけれど、
結局は、兄と比べられたくなかったんだ。
「オイ、A。」
「…っ!!」
「お前、ほんとにヒーロー志望なのか…？
動けよ、戦わないにしろ。
逃げるぐらいできるだろ。
…お前には見込みがあると思ったんだけどなァ…。
結局は出来損ないの妹か…。
どーせ、さっきの俺の言葉で迷ってるんだろ。
…だっせェ。」
敵は、私のことを見つめながら
にんまりと笑っていた。
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いちご大福 - 秀才の妹41の切島君の漢字が違っていましたよ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: 6f62d1a3fa (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - エトワールさん» コメントありがとうございます。敵わないなんて…恐縮です…!!更新頑張ります！ (2018年5月6日 22時) (レス) id: a5c38f8b66 (このIDを非表示/違反報告)
エトワール - とても面白い作品です！これからも更新頑張ってくださいね。私もヒロアカで作品出し始めたんですけどラブライバーさんには敵いません！尊敬します！ (2018年5月6日 21時) (レス) id: cf9ef4c743 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのラブライバー♀(プロフ) - にゃんにゃんさん» コメントありがとうございます。私もシリアスで悲しくなる物が好きで書き始めたので、気に入ってもらえてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年5月2日 1時) (レス) id: f2891d40f3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん - 初コメです！こういう作品大好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！(^∀^)♭ (2018年4月30日 17時) (レス) id: df21600a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのラブライバー♀ | 作成日時：2018年4月8日 19時
