あの子の秘密【Mashiho】 (ページ30)

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輝龍 A。

そう名乗る彼女は、
とても小柄で、華奢だった。

整った顔に、透き通るような白い肌。
細い体に、サラサラの髪。

だけど、俺の名を名乗ると、
ありえないくらいにテンパっていた。

(もしかして、俺のこと知ってる…？)

もしも会長がファンだったら、
せっかく入った龍王連合会にも、居づらくなる。

ファンと共に仕事なんか、
集中できやしない。

でも会長は、
あんなに小柄なのに、大人数の男たちを秒で倒した。

(すげぇ…。強い…。)

ありえないくらいに強くて、その姿は頼もしく、カッコよかった。

さらに、龍王連合会は強い組織の為、
世界各国にも行くことがあるそうだ。

もちろん、〝韓国〟にも。

そんな時に彼女は言った。

「無理はしないでね。」と。

そう言われて、
(会長は絶対に俺を知っている。ファンかもしれない。)
と、悟った。

それと同時に、
(会長は、気遣いも出来る、素晴らしい人なんだ。)
と、気づいた。

ファンだって良い。

俺は一生Aちゃんについて行くと決意した。

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