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しじみ味噌汁様リクエスト作品です。
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ストーカー事件から数日。明日が水曜日だから今日は少し夜更かしして貯めていた小説を読む。
区切りのいい所まで読んだら意識が外にいく、雨の音がした。
予報では雨は明日の昼前から降ると言っていたに早まったらしく急いで外に干してあるエプロンを回収しに行く。幸い降り始めたばかりみたいで被害は少ない。
安心してるのも束の間、雨降る空から大きな白い鳥がこちらに向かって急降下してくるのが見えた。数日前に一緒に空を飛んだ彼だ。
「こんばんは。お嬢さん」
『お嬢さんって…どうしてここに?』
「雨に降られてしまい羽根を休めに」
『…はぁ』
この雨の中、空に返すこともできないし、雨が弱まるまでベランダに放置するわけにもいかない。
サイレンの音が聞こえないから追われてるわけでもなさそうだし中に入れないなんて選択肢は無くなってしまった。
「助かったぁ。サンキューAさん」
『やっぱりそっちの方がいいよ』
「ミステリアスな怪盗キッド様がこんな砕けた話し方、キャラじゃねーよ…はっくしゅ‼」
『そんなキッド様が風邪でダウンもキャラというよりイメージに合わないわね。お風呂、入る?それともそこまで無防備にはなれないかな』
「…今更な気がするし、Aさんがいいなら借りる」
『素直でよろしい。着替えは用意しておくから入ってきていいよ。部屋でて階段の奥がお風呂』
キッドのマントなどを私のエプロンと並べてリビングに干す。シャワー音が聞こえてきたのを確認し、脱衣所に着替えを置いておく。用意した着替えは昔に一度だけ陣平君が泊まりに来た時に使用していた物で、どうしても捨てられずに取っておいたのだけれど…まさか使う日が来るとは思わなかった。
数分後渡した着替えを身につけたキッドがリビングにやってきた。モノクルは忘れずに。
Tシャツとジャージというラフな格好にモノクルはなかなかにミスマッチで思わず笑いそうになった。
「この着替え…彼氏さん?」
『違うよ。友達の』
「ふーん…」
見た感じサイズも少し大きいくらいみたいだし問題なさそう。
『ねぇ、名前。教えてくれる?』
「へ?いや…」
『偽名でいいから。この雨、明日まで止みそうにないから今日は泊まってもらおうと思うんだけど、怪盗キッドを泊めたくはないの』
「物は言い様ってわけね。それじゃぁ…カイト…かな。怪盗だからカイト。なんちゃって」
『カイト君ね』
「おう!」
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月城(プロフ) - スッゴい良かったです!!読み終わったばっかりで語彙力が明らかに足りてないですが…笑えるし、泣けるし、可愛いし、カッコいいしで本当に良かったです (2021年2月9日 0時) (レス) id: aa71fb9878 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - GW中に紺青の拳みてキッド様が恋しくなりました。また、キッド様との絡みが読みたいです!できたらまたよろしくお願いします!パート3おめでとうごさいます!これからも応援してます更新、頑張ってください! (2019年5月8日 23時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 夢主ちゃんモテモテや!それに過去が悲しすぎてもう!好きです。更新頑張って下さい! (2019年4月30日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年4月22日 12時