３７ コナンside ページ44
走って走ってもうすぐ出口に着くと思ったその時また爆発音。すごく大きな音で近場が爆発したとすぐにわかった。
「っ‼ごめんね‼」
「えっ⁉」
「きゃぁっ‼」
大きな声で叫んだ女の子は蘭を思い切り前に押し、園子のことを投げた。
その瞬間俺たち3人と女の子の間に大きな瓦礫が崩れてきて道を塞いだ。
「お姉さん‼」
「ひなちゃん‼」
「だ、大丈夫‼ひ、ひなは…別の所探すから‼みんなは先にお母さんの所にいってていいよ！後で会おうね‼」
明らかに震えた声で俺たちに叫んだ女の子は最期に小さな声で呟いていた。
「お姉ちゃん…ごめんね…」
あの状況でどうして俺にその声が聞こえたのかはわからない。
でも、あの声だけハッキリと周りの音が消えたかのように俺の耳に届いたんだ。
無事に外に出た俺たちはすぐに駆けつけた大人達に保護され園子の両親の元へ届けられた。
園内にいた人達は広場に集められ重傷者は救急車で病院へ。軽傷者はその場での治療をされていた。
園子が手当を受けている間に俺と蘭で広場を駆け巡り女の子。ひなちゃんを探したが見つからず。
彼女が外にいると言っていた母親と父親を探しても見つける事は出来なかった。
きっとあの言葉は彼女の嘘で彼女の両親はすでに爆発に巻き込まれてしまっていたのかもしれない。
そしてもうこの世にいないと分かっていたのに俺たちが不安にならないように嘘を言ってくれたのかそれとも信じたくなかったから自分自身いいい聞かせていたのかもしれない。
どっちが正しいかはもうわからない。
後日わかった事。それはあの建物にあそこ以外にもう出入りできる出入り口はなかったのだ。
俺たちが出たあの場所が最後に残った出入り口で他の場所は2ヶ所あったが1つは瓦礫により塞がれてもう1つはでた先が炎に包まれていてとても人が出れるわけがなかった。
ひなという名前と顔だけの情報では俺たちにはその後詳細を知る事は出来ず。彼女が最期に呟いたお姉ちゃんを見つける事も彼女が眠るお墓の場所も未だにわからない。
＊＊＊
事件の事を話すAさんを見る。
意識してみるとあの女の子、ひなちゃんにどことなく似ているのだ。
家族構成もぴったり合う。両親に2人姉妹なんてどこにでもある家族構成だけど、いろいろ繋がるパーツが多すぎる。
彼女が、Aさんがあの人のお姉ちゃんなのか？
また、彼女の事がわからなくなった。
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しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます！！最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました！！ (2019年3月19日 19時) (
レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください！ (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです！....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね！これからも更新応援してます！まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月6日 23時
