36 コナンside ページ43
2人の席のできるだけ近くのカウンター席に座り会話を聞く。Aさんが誰かの名前を言おうととしたら安室さんにより塞がれた。…俺に聞かれちゃまずい人物なのか?
灰原同様安室さんもこれといって彼女を警戒している風には見えない。
彼女はいったい何なんだ‼(※ただのミステリオタクの焼き菓子屋です)
もっと細かい情報を聞こうと意識を集中すると彼女の口から10年前の爆発事件の事が出てきた。
その事件の事はよく覚えている。何たって俺もその遊園地にいたのだから。
***
あの時の俺は見た目も中身も小学生でそれから10年後にまた今の姿になるなんて夢にも思っていなかた。
あの日はとある遊園地のプレオープン日。その遊園地に資金援助として鈴木財閥が関わっていたため園子のコネで俺と蘭も一緒に参加したのだ。
「何で俺まで…」
「いいじゃん!みんな一緒の方が楽しいよ新一‼」
「そうよ‼それに私達はこのカード見せたら待ち時間なしよ!」
関係者パスを首からぶら下げ胸をはる園子。確かにこんな経験滅多に…いや、これからもありそうだが、俺自身少し浮かれてはいた。
俺たちでも乗れる乗り物を次々に乗っていたら園内に大きな爆発音と揺れ。遠くからは火も見えていた。
もちろん遊園地の演出などではなく園内はパニック状態。それでもまた別の場所別の場所と爆発していく。
俺たちは運悪く室内アトラクションにいて急いで外へ出ないとこのままでは閉じ込められてしまう。
「急いでここから出るぞ‼」
「ま、待ってよ新一‼ほら園子‼」
「ま、待って‼」
爆発に驚いて転けてしまった園子は足を怪我したらしく歩けないわけではないが走れない。
まだこの建物はそこまで崩れてはいないが時間の問題で不規則に爆発してるこの遊園地は次はどこが爆発するかわからない。焦っていたそんな時、俺たちより少し年上の女の子が声をかけてきんだ。
「大丈夫?怪我してるの?ひながおんぶしてあげるから急ごう‼」
そう言ってすぐに園子をおんぶした女の子はそのまま蘭の手も握り俺と一緒に走った。
「外にひなのお母さんやお父さんがいるから一緒にみんなのお母さんたち探そうね!」
一生懸命走りながら俺たちが怖い思いをしないようにずっと喋り続けてくれていた女の子。
今思えばその声は震えていた気がするし目には涙もうっすら浮かんでいた。
37 コナンside→←番外編 if みんなが生きていたとした時のとある1日 5 ☆
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しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます!!最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました!! (2019年3月19日 19時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください! (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです!....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね!これからも更新応援してます!まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年3月6日 23時