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なんなんだこの人達…。なんでこのタイミングでこんな場所に通りかかったんだ。
「ガキ‼なんでこんなことした」
「ちょっ‼松田⁉もうちょっと優しくする選択肢ないの⁉さっきまでその…お旅立ちしようとしてた子だよ⁉精神的にもそれなりに答えてたんだろうから‼」
「お旅立ちってなんだその表現」
「いや…ストレートに言うのはどうかと思って…」
『別に良いですよ』
「本人の方がケロってしてんじゃねーか。んで?なんでこんなことした」
さっきよりは優しめな声で私に問いかける松田?さん。
『…みんなに会いたくて』
「は?」
「みんな?」
『この前の遊園地での爆発で…家族みんないなくなっちゃったんです』
「「っ⁉」」
なんで初対面の人にこんな事言わないといけないの?
『学校でもい じめにあっていましたし』
止まってよこの口…
『今日は…学校にも行く気に…なれ…なくて…』
どうして止まんないの?
『歩いてたら…ここに来て…こんな良い天気なら…天国まで一直線な気がして…みんなに会えると思って…』
なんで止まらないの‼ この涙…
「いっぱいいっぱいだったんだね。いきなり隣にいた人達がいなくなっちゃって…」
「…天国なんてあるか知らねーが、自 殺なんかする奴が天国なんて大層な場所に逝けるわけねーだろ!」
『‼』
そうだ…。命を粗末にする奴が天国なんて逝けるわけなかった…。
みんなも私が自 殺したら悲しませてしまう。
『ご、ごめんなさい…』
「あぁあぁ…泣かなくて大丈夫だよ〜ほらぁ‼松田の顔が怖いから泣いちゃったじゃん‼」
「いや、これはぜってーちげぇだろ‼」
暖かい…。
私を囲って慌ただしく私をあやし始めた2人を見て周りに色ができた…気がした。
2人に施設まで送ってもらうと松田さんだけ施設に入り施設長に話をしに行った。
慌ただしく出てきた施設長は私を見るなりビンタしてきて思い切り抱きしめてきた。
耳元から涙声の彼女の声が聞こえる。心配かけてしまった…。
『ごめんなさい…』
「もうこんな事しないで」
『もうしないです』
「何でも相談してとは言わないわ。でももう少し頼ってちょうだい。誰が何と言おうともAちゃんは私の家族なの」
そう言って更に力を入れて抱きしめてくれた。
「これ、連絡先。俺達は正義の味方だからいつでも頼っていいんだよ」
『あ、ありがとう…萩原さん、松田さん』
これが陣平君と研二君との出会い。
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しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます!!最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました!! (2019年3月19日 19時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください! (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです!....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね!これからも更新応援してます!まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年3月6日 23時