15 ページ17
小学生相手に勝手に想像してたコナン君の将来を嬉々として話してしまった。しかも本人に。
そのせいか…いやそのせいだろうけどもコナン君の視線がよくこちらに飛んできて観察されている感がすごい。
コナン君からしたら初対面…いや、私も初対面だわ。だけど私は新聞や佐藤さん達の話で一方的に知ってるから…知らない人にあんな話されたら嫌だよね…。
「ありがとう‼僕もそうなるように頑張る‼」って笑顔で言ってくれたけど…きっと気を使ってくれたのだろう。小学生に気を使わせてしまった。
そして、絶対に心を閉ざされた…気がする。
コナン君とは是非仲良くしたいけど…少しずつ歩み寄っていこう。少しずつ警戒を解こう。
店内で買ったお菓子を食べてはしゃいでる少年探偵団を横目に唯一あるみんなで撮った写真を見る。
ヒロ君が全然撮ってくれなかったからヒロ君が写ってるのもこの1枚だけ…。
『本当に…どこにいるんだろう降谷さん…』
「⁉」
ん?今子ども達の方からガタッて…誰か椅子から落ちた⁉
『だ、大丈夫⁉ちょっとすごい音したけど…』
「ご、ごめんなさ〜い」
「コナン君どうしたんですか?いきなり立ち上がって」
「新しい菓子買うのか?」
「夜ご飯食べれなくなっちゃうよ?」
「だ、だよな〜」
『?…怪我はないみたいだね。何かあったらすぐに言ってね』
「「はーい!」」
子ども達の元気な返事を聞いてレジカウンターへ戻る。
今日は朝方にお客様が多かったから今日はもうお客様はそんなに来ないかなぁ…。
「Aお姉さん‼またねー‼」
『うん。また来てね。ありがとうございました!』
もう日が落ちて茜色の空の中、少年探偵団達はご帰宅。
予想通りお客様もチラチラ見えただけですごくゆっくりしていたため子ども達が帰ると同時に店を閉め、みんなと一緒に外へ出る。みんなとは逆方向に足を運び足りない材料と夕飯の買い物へ。
心は少しはしゃぎ気味。
コナン君の中で何があったかはわからないけれど…
「Aさん‼ごちそうさまでした‼すっごく美味しかった‼また来るね‼」
『いつでもおいで。あ、水曜日はお店閉めてるからそれ以外ね』
「うん‼…あれ?Aさん動かないでね」
『?』
「よし‼ 上着のフードにゴミが付いてたんだ‼取れたよ!」
『そうなの?ありがとう!』
と、何故か急に距離が近くなった‼
このまま仲良くなれるといいなぁ…未来のホームズと。なんて。
815人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます!!最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました!! (2019年3月19日 19時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください! (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです!....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね!これからも更新応援してます!まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年3月6日 23時