安室さん。降谷零さんを捜してください！

１４ コナンside ページ16

歩美ちゃんと灰原に連れられて来た「エルキュール」という焼菓子店。
工藤邸(俺の家)の近くにこんな店があったなんて知らなかった。ていうかココお店だったのか。

住宅街の中にある一見普通の一軒家。目立った看板もなく普通の一軒家として変わった所は玄関扉が２つある事。１つはお店の出入口、もう１つは自宅玄関ってとこだろう。


店内には俺たち以外今はお客がいなくて多少騒いでも怒らないでくれた女性。
確かAさんは俺と同じくシャーロキアンらしく店内にあった本棚にはホームズシリーズが綺麗に並べられていた。他にもミステリー小説が沢山あり父さんの小説も並んでいた。

本棚に夢中になっていた俺は背後のAさんの視線に気付かなかった。


『やっぱり工藤新一君…』

「⁉」

「‼」


彼女の口からまさか工藤新一の名前が出るなんて思っても見なかった。もしかして組織の一員かなのか⁉灰原が普通に接していたから油断していたが灰原が抜け出した後に入った可能性もある。
灰原が抜けた後ならまだ日は浅く灰原が気付かないのも無理はない。


『やっぱりコナン君は…工藤新一君…』

「な、なんのこt」

『よりも未来のホームズ候補だね‼』

「…へ？」

「…は？」

『？どうしたの？コナン君、哀ちゃん』

「い、いや急にAさんが新一兄ちゃんの名前言ったからビックリしちゃって…」

『あぁ…そういえばコナン君は工藤新一君の遠縁なんだっけ？親戚のお兄さんの名前をいきなり言われたらビックリするよね。ごめんね？でも工藤新一君は有名だからよくあるんじゃない？』

「さ、最近はあまり言われなくて…」

『あぁ…確かに工藤新一君最近新聞やニュースでめっきり見なくなったもんね…彼は私的未来のホームズだったの‼ でもキッドキラーとしてコナン君を新聞記事で読んだ時から知り合いの刑事さん達にちょくちょく話を聞いててずっと思ってたの‼ その歳で大人顔負けの洞察力‼今はあの毛利探偵の所にお世話になってるならあの名探偵の活躍を側で見てるんでしょ‼ 名探偵の側で捜査の事とか今から学べば…今高校生の工藤新一君よりすごい探偵さんになれそうじゃない⁉ コナン君が高校生の時は今の工藤新一君よりすごいかも‼』

「あ、あはは…」


これは…どっちだ⁉ 灰原を見ても呆れ顔でAさんを見ているだけでおびえた様子はない。
コレが素？演技って考えも…わからねぇ‼この人どっちなんだ⁉(※無関係です)

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