安室さん。降谷零さんを捜してください！

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どうしてこうなったのだろう…。

ポアロに入ったら安室さんはまだギリギリシフト内だったらしく出迎えてくれた。
本日2回目の来店に少し驚いていたみたいだがその後に入って来た昴さんを確認すると持っていたお盆が曲がった。

その後、テーブル席に空きがなかったので私達をカウンター席に案内した後安室さんはあがった。
ものの数分後お客としてポアロへ来て私の隣に座った。

ここまではまぁ良い。マフィンとかどうしようかと思っていたし。
でも、私を挟んで視線だけで言い合いをしないでいただきたい。特に安室さん。
むしろ安室さんの一方通行。昴さんは気にすることなく頼んだコーヒーを飲んでる。

この2人は知り合いだったの？その上仲が悪いの？
それなら何でポアロに誘ったの昴さん…。


「皇さん」

『はい⁉』

「すみません。驚かせましたか？」

『あ、いえ…えっとそれで？』

「そちらの方とはどういうお関係で？」

『昴さんですか？昴さんは…』

「僕が彼女のお店の常連なんですよ。家も近所で本の趣味も合って仲良くさせていただいてます」

「あなたに聞いてませんよ？」


何でこんなにバチバチなの？誰か助けて？


『あ、そうだ。安室さん。良ければコレどうぞ…。さっき作った試作品で』

「良いんですか？ありがとうございます‼」


嬉しそうにマフィンとクッキーを受け取ってくれる安室さんに胸をなでおろす。

迷惑ではないみたい。よかった。


「Aさんの作るものはどれも美味しいですからね」

『どれもって…昴さん言うほど種類食べてませんよね？いつもプレーンのクッキーかレモンパイですし』

「先ほどのクッキーも美味しかったですよ」

『もう食べたんですか⁉』

「先ほど、Aさんが仕度しているあいだに」

「ちょっと待ってください？先ほど、皇さんが仕度している間に、とは？今日、彼女はお店を閉めてるんですよね？」

「えぇ。ですが、休みにしてると知らず僕が行ってしまい自宅の方に招いていただいて」

「なにっ⁉自宅にあげたんですか⁉」

『え⁉あ、はい‼ 』


気迫がすごい…
不意に安室さんにより曲げられたお盆を思い出した。


それから数十分間による安室さんからのお説教が行われた。
最初の方は男性を簡単に自宅に招いた事への話だったはずなのに、途中からは何故か昴さんを招いたことを説教されていた。

本当に…
どうしてこうなったのだろう…。

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