安室さん。降谷零さんを捜してください！

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お菓子を作ってる間は時間を忘れる事が多い。
そう忘れる事が多いのです。


『本当、ごめんなさい…』

「いえ、僕も本に夢中で時間を気にしていませんでしたからお互い様ですよ」


マフィンの他にもクッキーを作り跡かたずけも全て終えた後に昴さんが家にいる事を思い出した。
時刻は14時半過ぎ。お昼ご飯には遅すぎる…。
私だけならば試作品のマフィンでも食べてれいれば良いけど昴さんもいるのならそうはいかない。

でも冷蔵庫の中身は試作品でなかなか消えていってしまった。とても人に振る舞える料理を作れる材料ではない。


「Aさんさえ良ければ喫茶店かどこかで軽食に行きませんか？喫茶店の軽食ならこの時間でも夕飯の時間はいつもより少し遅くなるだけで済むでしょうし」

『そうですね』

「ポアロなんてどうですか？」

『ポアロですか…』


朝行ったばかりだけど…まぁいっかここから近いし


『良いですね。いきましょうか。すぐに準備済ませますね‼』


まだ安室さんシフト入ってるかな…一応試作品も持って行こうか。


『昴さん‼お待たせしました‼あと、コレ‼試作品のマフィンとクッキーです‼ 』

「ありがとうございます。食べたら感想、言いに来ますね」


出来たらその場で食べてもらおうと思ったけど、今からポアロにも行くしラッピングして渡す。
自分で味見もしているから不味くはない。けど、やっぱり最初は自分好みで作りがちだから他の人の意見が欲しい。今まではほとんで女性に頼んでたから男性に聞けるのは貴重。今回はおかず系だから男性客の方が買ってくれるだろうし…助かるわ。

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