安室さん。降谷零さんを捜してください！

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『何か…上にお客様がいるのは変な感じですね』

「私もAさんと居るのに店内じゃないのは少し違和感がありますね」


私の店は二階が自宅で１階が店。つまり上に居るというのは昴さんが今日は自宅側にいるという事。
私はこれから試作品のために上にこもる事になるので昴さんが良ければと上にお誘いをしたらこの環境ができあがった。
ついでに今回はおかず系を作るので味見役もしてもらう事に。

上にお客様、というか私以外の人が居るのは随分と久しぶりで少し嬉しい。

ここに来た事があるのは４人。研二君と陣平君、航君とヒロ君。…え、今思えば私男の人以外この家入れてないの？世間的にやばい気が…。今はそれはいいや。

この4人となれば必然的にもう１年は他人が入る事はなかった。
それに研二君とヒロ君は１、２回しか来ていない。ほとんど陣平君と航君。

つまりは、誘ったは良いけど嬉しさと恥ずかしさと緊張で心がパンクしそう。


『コーヒーここに置いておきますね。何かあれば言ってください。興味があればあの角部屋に他にも小説が置いてあるので』

「ありがとうございます」


とりあえずこれでしばらくは大丈夫。私は試作品を作るし昴さんは読書。無言でも違和感はないはず。
よし、試作品だし少量ずつで冷蔵庫の中身と相談しながら作り始めよう。




うまく出来たら安室さんにも持って行って感想でも聞こうかな。
できればアドバイスもいただきたい。

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