安室さん。降谷零さんを捜してください！

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警察はそれ以降来ることはなかった。

それなのに保護者達は毎日来ていた。毎回施設長に通され私の部屋の前に来ては話しかける。
3家族が揃って来たのは最初だけでそれからは時間をずらして1家族ずつ来る。


はっきり言って良い加減にしてほしい。
ほっておいて。貴方達が来るたびに醜い自分に殺されそうになる。



事故から1週間。私は施設に預けられ、学校を行くふりをしふらっと入った廃ビルの屋上で見知らぬ男達に説教され施設長を泣かせた。

この一件でほんの少し前を向けた私は一度、ひなたが助けた子ども達の親に会う事にした。
私がより前を向くためにはこの人達との関わりを立ちたかったから。



部屋に招くとどの家族も喜んでくれた。そしてどの家族も意を決したように私を養子に迎えようと言ってくれた。もちろん気持ちの整理が付いてからで構わない、と。
正直、ふざけるなと怒鳴りたくなったが、その人達の目は同情や罪悪感とは違う表情で意味がわからなく戸惑った。同情や罪悪感もあったろうけどそれだけではなかった。

最近変な人達に会うことが多すぎる。


養子の話を断りその代わり1つ頼みがあると言うと何でも言ってくれと言ってくれたから私は、

もう関わらないでほしい

そう言った。この人達は嘘つきだ。何でもと言ったのに聞き入れてくれなかった。


3家族中2家族はもう会いには来ないが命日に花を届けてくれる。差出人の名も書かずに。
断った割には私の意見を尊重してはくれたらしくこの形で関わってる。

もう1家族は何かと手紙を送ってくるようになった。
会いには来ないが完璧に関わりを断つつもりもなく一歩的に3カ月に1回くらいで手紙をくれる。
返事は最初の2年くらいしなかった。それでもK・Y/Yの名前で懲りずに手紙をくれる。

その人達だけは今でも養子の話を持ちかけてくる。
もうどちらも本気にはしていないが挨拶のようになってくるくらいにはその話をする。


その人達に返事を書くようになったきっかけは研二君の死で、私はまた大切な人の死に心が死にそになってこの人達にすがった。陣平君達にはすがれなかったから。他のみんなはきっと私よりショックだろうにそんな人達にすがれなかったから。そんな自分勝手な理由で返事を書き始め今の今まで文通している。

都合の良いように利用する形で返事をしたのにそれでも嬉しそうに速攻返事が来た時は思わず笑った。


そんな相手がまさかあの工藤先生達だったなんて…。
申し訳なさで死にそう。

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