安室さん。降谷零さんを捜してください！

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私には約一年間、捜している人がいます。
実際にあった事はなくて名前と人伝に聞いた外見的特徴と性格、年齢と職業は知っているのだがどれだけ探してもその人は見つからない。

自分の力だけでは無理と判断した私はプロの手を借りるべく、あの眠りの小五郎さんの力をお借りしようと毛利探偵事務所まで足を運んだ…のだが。


『せっかくお店閉めてまで来たのに…留守なんて…』


別の依頼にでも行っているのか探偵事務所は誰もいなかった。
やっぱりアポ取ってから来るべきだったと心底反省した。

探偵事務所はまた別の日に来ることにして今からでもお店を開けに戻るかと考えていたら声をかけられた。


「毛利先生へご依頼ですか？」

『へ…あ、はい』

「毛利先生なら今日から泊りがけの依頼へ行ってしまって日曜の夕方まで帰って来ないそうですよ」

『そうなんですか…ありがとうございます』

「いえ！差支えなければ僕がお話を聞きましょうか？毛利先生ほどではありませんが僕も探偵をしていまして簡単な依頼でしたら僕でもお力になれるかと。アポ無しで来たのならお急ぎなのでしょう？」

『探偵さんなんですか？』

「はい！安室透と申します」


人の良さそうな笑顔で自己紹介をしてくれた安室さん。
急ぎというほど急ぎではないけれど早く見つけたいのは見つけたい。


『お願いしてもいいですか？』

「もちろん！話はこの中でもよろしいですか？僕これからシフト入ってまして…」

『え？いいんですか？お仕事…』

「この時間帯は空いてますのでお話を軽く聞くくらいなら大丈夫ですよ」


自由な人だなぁ…


安室さんに誘導されながら喫茶ポアロへ入った。

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