願いが1つ、叶うなら【名前変換オリジナル】

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まだ、この時は予想もしていなかった。









―仁科！！！




「…は、はいぃ！！！」





担任に名前を呼ばれ、急いで立ち上がった私



担任「…ヨダレが出ていますよ。」




「…う、うあっ！！」






急いで口元を拭く私をよそに
お嬢様達はコソコソと噂話をする。








女子「うわー嫌ですわ〜、仁科さん」
女子「本当…これだから庶民は」






「…すみません！」


担任「しっかりしてくださいね」









仁科麻世、高校三年生
名門のお金持ち高校に通っています。

家は貧乏でもなく、普通なんだけどね





どうしても…この環境にいつまでたっても馴染めない
もう3年生にもなるのにな







？？「おい、麻世」





とてもおぼっちゃまとは程遠い雰囲気で話しかけてきたのは私の隣の席の男子、颯







「…何？どうしたの？」



颯「宿題見せて！頼むよ！」



「えー、今日も忘れたの？困るよ〜」



颯「ねぇー頼む！俺と麻世の仲だろ？？」









いやいや、誤解はしないで欲しい
颯と私は少し仲のいいクラスメイト



颯とは1年生から席が隣で仲良くなった。
お金持ちの学校に通っている割には貧乏性だし、やんちゃな男子だから私も話しやすい





いや、私も颯も普通の家の子なんだけどね

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