潰してほしいんだ？

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沙羅side


薄れていた意識が、少しずつ戻ってくる。




「ん〜・・・・よく寝た〜。」



いや、隣を見たらそんなこと言ってられなくなったんだけども。



何で麻鈴泣いてんの？



え、え・・・・



まさか・・・・。


人がいっぱい。


麻鈴は泣いてる。


この状況から導き出せる答えは一つ。



「みんな、いくら麻鈴が嫌いだからって集団リンチは、やめたほうが・・・・。」



みんなは一瞬ぽかんとし、それから一斉に笑い出した。


え、みんなってそんなに性格歪んでたっけ？




「沙羅ちゃんはどこまで行っても沙羅ちゃんだわ〜。私たちがそんなことするわけないでしょ？麻鈴ちゃんが自分がしたことをやっと自覚して、泣いてるトコ。」




へ〜、そっかそっか、麻鈴が・・・麻鈴が・・・



「ええええええっ！？麻鈴がっ！？明日は机が降ってくるんじゃ…。」



「ちょっと失礼ね！なんてこと言うのよ！私にだって小さくても良心はあるわよ！」



「あはは、ごめんごめん。そんなこと思ってないって。」



笑いながらそう返すと、急に麻鈴がもじもじしながら小さな声で言った。



「沙羅ちゃん、その・・・・ごめんなさい。私、ほんとにおかしくなっちゃってたみたい。自分がしたことを沙羅ちゃんの立場だったらって考えたら、すごくこわくて・・・。私、自分がそんなことしてるって思ってなくて。だから、ごめんなさい。」

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