潰してほしいんだ？

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ガラリ、と教室のドアをあけ、




先に行ってしまったくろちゃんのもとへいく。




「ちょっとくろちゃん、なんで先いっちゃったの？」




返事なし。




「くろちゃん？」




またまた返事なし。




「おーい。」




ない。




「ねえ、くろちゃ「うるさいなあ、さっさとどっか行ってよ。」え・・・。」




突然とげとげしくなったくろちゃん。




「前から鬱陶しいと思ってたの。もう話しかけないで。」



は・・・。



言葉とは反対に、くろちゃんの顔は苦しそうに歪んでいた。




ふと視線を感じ、元をたどる。




そこには麻鈴がいた。




麻鈴はニヤっと笑い、こちらに来る。





「行くわよ。」





そう言ってくろちゃんを連れていく。





振り向き様に、くろちゃんがなにか言おうとする。




「沙羅、あのね、わし、」




その声を遮るように、ピシャリ、とドアが閉まり、くろちゃんは行ってしまった。

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