実戦試験2 ページ8
周りから悲鳴が上がる。団長達も、眉を潜め始めた。
「なんだ？」
自分の対戦相手の手を振り払いラックの方へ駆け出す。
「止めなさい！」
ラックとラックの対戦相手の間に滑り込み
魔導書を開く。
「君、誰？邪魔しないでよ」
「っ！」
ラックが三日月形の口でレルナに話しかける。
ラックがレルナに向かって雷を纏った手を振り上げる。
それに、ぐっと向き直り魔法を発動させる。
《石化創成魔法･人形蛇》
レルナの魔法で造った岩石が蛇のようにラックに絡み付いていく。
ﾗｯｸ(動けない、この人かなり強い･････)
ラックの口がさらに、弧を深くする。
「ねぇ君、僕とヤろうよ」
「はぁ････ヤりません。
早く退場してください」
「なんで？僕はもっと戦いたいんだけど」
「知りません。ここは試験会場です。
試験に受かってから強い悪人と
戦ってください」
「んー、そうするよ。その方が楽しそうだし」
そして、レルナが魔法を解くとラックも
魔法を解いて退場した。
―ふぅ、これで取り敢えずは大丈夫ですかね･･･
「さて、では、始めましょうか
対戦相手の勇者様」
ラックを見送ったあとレルナは振り返り自分の対戦相手に向かって嫌みたっぷりに言った。
「っ！」
それに対して相手はかなり苛ついたようだった。
審判の「はじめ」の合図で対戦相手はすぐに
魔導書を開き魔法を放った。
《植物魔法･妖精の踊り》
「ウッ！」
対戦相手の前に大きなタンポポが３つ出てきて、そのタンポポから大量の花粉が放出された。目の前が黄色くなってなにも見えなくなる。
―！？な･･に･･･これ、体が････それに吐き気も･････これがあの人の魔法････！
「フッフッフッ、どうだ？これが僕の魔法だ！この花粉を吸ったものは体が麻痺し吐き気を催しまるで酔っ払ったようになる。僕を侮辱した罪を償え！」
―あの、嫌みだけで？･･････
私のことを化け物呼ばわりしたくせに？････
勇者って誉め言葉ですよ？(笑笑)
「そんなこと、するものですか」
レルナは、最近できるようになってきた
マナスキンを団長達にばれない程度に発動させ
相手に対しての苛立ちのままに魔導書を開いた。
「化け物の力見せてやりますよ」
と、言い口を不適に歪ませ、レルナは身に付けていたブレスレットを摂り魔法を発動させた。
―――
レルナちゃんのマナスキンは
まだまだ弱い方です。未完成状態。
なので、強力な弱体系の魔法などは
防げません。
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リリィ - 続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2019年10月5日 8時) (
レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月1日 8時) (レス) id: 415b1456c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピエロ | 作成日時：2018年7月1日 1時
