箒飛行の試験 ページ6
最初の試験は、《箒飛行》。
ウィリアムの魔法で受験者一人一人の箒が渡され試験が始まった。
レルナは、箒を腰辺りまで浮かせてそれに横向きに座り一気を飛び上がった。
上空から受験者を見渡してみる。
ふわふわと小さく浮く者、バランスをとれずにナマケモノのようにぶら下がってしまう者、
さまざまだが徐々にコツをつかみ飛べるようになってきている者が殆んどだ。
―ラック君とマグナは、普通に飛べてますね
レルナの位置から見ると、うまく飛べている者と飛べていない者との差がよくわかる。
ラックとマグナはうまく飛べている方だ。
もっとよく見ようと少し下にさがる。
と、後ろから魔を感じとる。
振り返ると、こちらに突進しようとしている
受験者が居た。
飛んだはいいがうまく操作できなかったの
だろう。
そして、それを眺めているうちにその受験者が目の前まで来ていた。
―あっ、まずいですね･････
咄嗟に体を仰け反らせて受験者を避けるがバランスをくずして箒に足でぶら下がっている状態になってしまった。
しかし、勢いがつきすぎたようで10秒と
持たずに箒から落ちてしまう。
―っ････ホントにヤバい
下からは、キャーという悲鳴が聞こえてくる。
地面に向かってまっ逆さまに落ちている状況で、なんとか箒を自分の下に移動させる。
体を反転させてなんとか箒に着地する。
ぶつかりそうになった受験者を見ると、箒から落ちそうになっていた。
―あれは、危ないですね･････
レルナは受験者の方へ飛んでいくと、受験者の腕を掴み落ちそうなのを止めてから、受験者の箒に手を当て自分の魔を纏わせて補助をした。
「気を付けてくださいね」
「ぶつかりそうになって、ご、ごめんなさい。
助けてくれて、あ、
ありがとうございます････///」
レルナがニッコリと微笑みながら受験者に
言うと、受験者はうっすらと頬を染めて
レルナにお礼と謝罪をした。
ﾔﾐ(ほぉ、アイツなかなかやるじゃねぇか)
ﾌｴｺﾞﾚｵﾝ(受験者にしてやるではないか)
すると、ぱとぱちと拍手の音が聞こえてきた。
下を見てみると受験者達がレルナを見て
拍手をしていた。
―どうしたんでしょうか･････？
どうしたもなにもレルナの今の行動を称賛してのことだかレルナは自分が受験者にしては、
できている方だと気づいていない。
そして、騎士団員候補として団長に目を向けられることも････････。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ - 続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2019年10月5日 8時) (
レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月1日 8時) (レス) id: 415b1456c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピエロ | 作成日時：2018年7月1日 1時
