19話 ページ19
Aはあの時言ったことを考えながら、道を歩いていた。
其処で、驚きのものを目にする。
「危うくこの学校にいられなくなる所だったね、君が」
理事長が、前原に向かってそう言った。
少しだけ溜息をつきながら、AはE組生徒と殺せんせーの横を素通りする。
「悪いけどね、理事長。勝手に生徒に手を出されるのは、こちらも困るんだけど…?」
「おや、八雲先生。これはこれは申し訳ありませんね」
Aは前原を立たせながら、傘を渡す。
雨に濡れたその髪は、何処かAの美しさを引き立たせる。
「さぁ、君達ももう帰りなさい」
「は、はい!」
Aはそんな様子を見て、歪んでいると思った。
本当に人を率いたいのならば、こんな事をしてはいけないと知っているから。
かつての己が、そうであったから。
「……まるでマフィアのような考えだね」
ポツリと零した一言は、降り続く雨に消されていった。
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怜弥(プロフ) - 無月さん» ありがとうございます。今日帰って来たら続編作ります。 (2016年3月16日 6時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
無月(プロフ) - 怜弥さん» わぉ…転性者が2人も……しかも、かなりきにはなる所で続編とか……流石、怜弥さん。話に引き付けるのがうまい!!そして、速く続きが読みたい!!(( (2016年3月15日 23時) (レス) id: 889eb89464 (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - misaki☆さん» いや、記憶力は私も悪いです。シリーズ作になると初めの方全く覚えてないですからwww (2016年3月15日 6時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
misaki☆ - そうだったんですか!?わざわざありがとうございます!!記憶力悪くてそういうのよく忘れちゃうんです (2016年3月15日 6時) (レス) id: b7eafabc74 (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - misaki☆さん» あ、コメント欄を久しぶりに見返してみましたが、2回目のようですよ(*^^*) (2016年3月13日 17時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2016年2月27日 13時