ひとつ屋根の下にいるあいつ【角名 倫太郎】

よく考えろ ページ47

『なっ……／／なにするのよー！！』



＿＿＿パシッ



振り下ろされたAの右手を掴んだ




「キスだけど口が良かった？」



『だからそんな軽々しくしないでよ！！』



＿＿＿パシッ


今度は左手を掴んだ



両手を抑えられたAは真っ赤な顔をして眉間にシワをよせていた




ちょっとやりすぎたか…
でも、もうやっちゃったしな



「お前に軽々しくするわけないだろ！ほんとは口にしたかった。お礼するって言っただろ。今のでいいよ」


『えぇぇ！？お礼はかき氷だよ！意味がわからない！』




「その足りない頭でよく考えろ」



＿＿＿



華「はぁ……その足りない頭でよく考えな」



『華までひどい！』



華「ひどくない。ひどくない。しかしバレー部忙しいよね。銀も夜遅くまで練習してるみたい」


ムカつくのは修学旅行が終わってから普通に接する倫太郎



倫太郎にしたらなんてことなくてもやはりお互い気持ちのない相手にするのは違うと思う



頬キスとはいえ…２回目だし



「ほら、いたよ角名君。中庭のベンチのとこ」




『ほんとだ』

倫太郎はベンチでバレー部の部員と楽しそうに話していた



春高の予選もあっという間に来るって倫太郎言ってたな


華「今日、男バレは部活終わるの早いって銀が言ってたよ？」



『あー言ってたな。別に待ち合わせとかしてないから』


倫太郎がこちらに気づきヒラヒラと手を振った



私はモヤモヤして手を振り返すことなく窓から離れた

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