ひとつ屋根の下にいるあいつ【角名 倫太郎】

吉田先生現る ページ38

「コラーー！！
なんで女子が男子棟におるんや！！お前何組や！今から全部屋チェックするからな！」

怒号が廊下に響き渡った



『ややややばい。今の声、倫太郎のクラスの吉田先生だよね？さっきの子見つかったみたい…
倫太郎どうしよ…』



「隠れるしかないだろ！ほら、部屋の中に入れ！」


部屋の中に入るとベッドの上であぐらをかいてテレビを見る侑君と目が合った

「はっ！？福山さんなんでおるん？ ！やばいぞ！！」



『ごごごめん！侑君！お邪魔します。あ！私トランクに隠れようか！』



「その小ささなら隠れそうやけど、荷物入っとるし福山さん窒息死するで！」


「吉田先生目ざといからな。トイレとか洗面所も開けるだろうな…」


『わーー！！？もう自首しようか！』



「そんなことしたら今から廊下で正座……最悪、福山さん明日の海、見学になるで…俺らも…」



『嫌だーーー！！』



「侑！協力しろ！」



「どうするんや！？」


＿＿＿


『これ！ほんとに大丈夫？！』



「動くなよ！もっと寄れ」



『えぇぇ！？』


ベッドに倫太郎に押し込まれた私は


倫太郎の胸に体を丸めてくっつけて



背中に手を回す倫太郎が更に強く自分の胸に私を押し付けた


倫太郎の胸の鼓動がうるさいくらいに聞こえる

残る香りと感触→←好きです

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