ひとつ屋根の下にいるあいつ【角名 倫太郎】

笑うんかーい ページ12

「なんで？」



『食器…』



「はっ？食器？」



『ごはん食べたらきちんと食器下げるし、誰もいないのに、ごちそうさまでした。って言うし、朝、洗面台も私が使うからって様子伺ってたでしょ？
急いでるなら言ってくれていいから。先にでるの大体、角名君だし』



「えっ…あ、うん…あのさ、従兄弟なら下の名前で呼んでいい？」



『あぁ！それもそうだよね。じゃ、よろしくね倫太郎！！』



あぁぁぁ



もうなんなんだよ。あいつ



調子狂うだろ



初めて笑いかけてもらえただけなのになんでこんなにドキドキするんだよ

＿＿＿



「うわっ、めっちゃ笑うじゃん」

昼休み窓からバトン部の練習が見え、思わず声に出てしまった



Aは笑顔を振りまいていた




「そら、バトン部やもん。福山さん？まぁ普段、福山さん愛想ふりまくタイプじゃないもんな〜
どうなん？福山さんとの生活は」




「べつに。俺の方が朝は早いし帰りも遅いからあまり話すことない」



「ふーん、福山さん結構モテるらしいぞ。ちっさくてかわええもんな」



「だからなんだよ」



「いや、別に〜」




＿＿「倫太郎〜！」



窓に目を向ける俺を誰かが呼んだ

女→←嫌なやつ？

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